日本文化を楽しめる、至れり尽くせり豪華パッケージ!侍ラーメン≪中編≫

更新日:2024/02/21 公開日:2017/05/22

2017年4月に、最新バージョンの販売が開始された「侍ラーメン」。

動物、魚介由来成分、アルコール不使用、さらに、化学調味料や合成着色料、香料、保存料も不使用と、原材料に徹底的にこだわった、究極のヘルシーラーメンです。

ムスリム、ビーガンにも大好評のこちらのラーメンについて、開発者の白澤さんに様々なお話をお伺いしている今回のインタビュー。

中編では、パッケージ商品「侍ラーメン」の全貌に迫ります!

≪前編≫ハラール、ビーガン対応のヘルシーラーメンを浅草で!侍ラーメン
【追記】浅草のMov’s Kitchenは既にクローズしています。

イケてる「サムライ」製品を作る!


白澤さんはもともとIT関連のベンチャー企業で、クリエイティブやマーケティングの仕事をしていました。

そんな白澤さんが、何故ラーメンを作るに至ったのかは、後編で詳しく紹介するとして…。

「侍ラーメン」という名前は、クリエイティブな仕事を経験していた白澤さんならではのこだわりが。

「まず、外国人ターゲットのラーメンだったので、わかりやすく『侍』とつけるのが良いかな、と(笑)。キャッチ―で、日本製品とわかりやすいですし。あまり深くなくてすみません、、、ようするに『イケてる』侍製品を作ってやろう!と(笑)」

遠くからも目を引く、金色の豪華パッケージ。


写真は、4月7日から出荷されている新パッケージ。

確かに金色に輝くパッケージは、他のラーメン製品とは全く違います。何とも豪華な仕様!

「試作段階では、クールジャパンをイメージしてクラフト紙の仕様で検討を重ねていました。しかし、外国人からの意見は、『ダンボールはチープ』(笑)。クラフト紙の色味が、外国人にはダンボールと映ってしまったんですね。日本人と外国人の『オシャレ』の感覚に違いがあることを知りました。」

あくまで外国人がメインのターゲット。日本のお土産を求めている外国人に「カッコいい」と思ってもらえるパッケージを追求した結果がこの金色の箱だったのです。

とはいえ、日本人から見ても十分テンションがあがる、期待が高まる「イケてる」パッケージですよね!

リアルな意見を取り入れて、フレキシブルに。これも侍ラーメン成功の大きな要因です。

お箸がない外国人も安心!お箸入りの優しさ。


侍ラーメンはパッケージの中に「お箸」が入っています。他ではあまり見られない珍しいアイデア。

これもターゲットである外国人を考えてのこと。

「日本人は、インスタントラーメンは器さえあれば食べられます。しかし、外国人は器だけあっても食べられません。お箸がないんです。もちろん、フォークとかで食べる場合もあるでしょうが、私たちはお箸で食べて欲しいと考えました。食べ方=文化を発信したいと思っています。」

外国人向けのお土産として考えた時に、日本の「食べる文化」「日本の佇まい」も発信できないかと考えた白澤さん。

お箸を入れることで、食べ方も日本風にこだわってほしい。外国人にはとても嬉しい心遣いですよね。

ちなみに2杯分の分量なので、お箸もきちんと2膳入っています。これも嬉しい。

インスタントラーメン初?!ピクトグラム(絵文字)で原材料をわかりやすく。


パッケージ製品の侍ラーメンは「棒状ラーメン(棒状に伸ばした乾燥麺)」。これも外国人には馴染みがないものです。

「日本人は慣れ親しんでいる『棒状ラーメン』ですが、外国人の中には食べ方がわからない、という方も多いんです。その問題を解消するために、侍ラーメンではパッケージの中に作り方を書いた説明書を入れています。説明書には英語記載もあるので、外国人でもその通りに作れば美味しいラーメンが食べられますよ!」


また、動物由来成分やアルコール、MSGなどを使っていない侍ラーメンですが、これを文字で表記するとスペース的に大変なことに。

そこで、侍ラーメンでは誰にでもわかるように、ピクトグラム(絵文字)で表示しています。絵を見ればどこの国の人でも内容がわかり、何とも効率的!

「前世代の当製品が、即席ラーメンとしてピクトグラムを取り入れた初の製品なのでは?と勝手に思っています(笑)。僕が英語とかあまり得意でないので、読まなくても色々理解できるパッケージと考えたら、ピクトグラムに行き着きました。日本ではパッケージにピクトグラムを入れているところはまだまだ少ないですよね。みんな、ピクトグラムを入れれば、世の中幸せになりそうなものです。」

「外国人にわかりやすく」という考え方は、つまり「誰にでもわかりやすく」ということ。

外国人ターゲットの切り口ならではのアイデアが、侍ラーメンには沢山詰まっているのです。

味のヒントになったのは「担々麺」。


侍ラーメンの、何とも言えないコクのあるスープ。

どのように作られたものなのでしょう?

「様々な試作を行いました。我々が高評価した「しょうゆ味と塩味」は外国人からすると『味が薄い』という真逆の評価に。逆に、我々の中で評価が低かった担々麺テイストが、一番好評だったんです。」

担々麺好きな白澤さんからすると、それは到底「担々麺」と言えるものではなかったそう。

しかし、ターゲットはあくまで外国人。自分達が美味しいと思うものを押し付けても意味がありません。

結果、担々麺を目指して作っていたスープをさらにブラッシュアップ。現在の侍ラーメンの味が完成しました。

「でも、担々麺ファンから怒られそうなので、担々麺とは呼んでいません(笑)」

名前は「Samurai Ramen UMAMI」。担々麺からヒントを得た、外国人にも日本人にも、自信を持って食べてもらえるラーメンです。

「Samurai Ramen UMAMI(税込864円)」はオンラインショップでも購入可能です!
Samurai Ramen UMAMIオンラインショップ

≪後編≫へ続く…
次回は、白澤さんが侍ラーメンを作るに至った経緯や、侍ラーメンに込めた想い、ここ数年の怒涛の展開について。お楽しみに!

≪前編≫ハラール、ビーガン対応のヘルシーラーメンを浅草で!侍ラーメン

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

Vegewelでレストラン検索


Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。