思わずくつろいでしまう、日常使いのヴィーガンレストラン。 vege&grain cafe meu nota(ヴィーガン アンド グレインカフェ メウノータ)【高円寺】

更新日:2019/02/02 公開日:2018/08/14

JR高円寺駅南口の商店街を通り、1本入ったところに、ヴィーガン料理専門店のvege&grain cafe meu nota(ヴィーガン アンド グレインカフェ メウノータ)があります。

入り口は小さいので見逃さないで。細い階段を上って扉を開けると、ドライフラワーがいっぱい。懐かしいような、なんとも言えない居心地の良い空間に引き込まれます。

オーナーシェフの伴(ばん)さんとホールスタッフの三津間(みつま)さん、お二人が笑顔で迎えてくださいました。

vege&grain cafe meu notaの場所や詳細な情報はこちら

誰もがヴィーガン料理を楽しめる空間を作りたい


−−ヴィーガン料理のお店、メウノータを始めたのは?

2010年に高円寺にメウノータをオープンし、今年で9年目になります。

もともと色々なレストランでシェフやパティシエをしていて、NYなど海外を旅した時に、ヴィーガン・ベジタリアンもノンベジの人も、一緒に食事を楽しめるお店をたくさん目にしたんです。

当時の日本では、マクロビオティックという言葉は多少知られるようになっていましたが、ヴィーガンという言葉はほとんど通じない時代でしたから、これには驚きました。

私も野菜が好きだったので、いずれ独立するなら、誰もが垣根なくヴィーガン料理を楽しめる空間を作りたいと考えていたんです。このお店を始める前には、ベジタリアン料理の開発にも携わりました。

ベジタリアン料理を作っていると、動物性の食材を使うときと比べて、キッチンや排水なども汚れにくいように感じます。

小さなことかもしれませんが、環境に優しいということもヴィーガン料理をやりたいと思うようになった理由の一つです。

玄米とカレーとお惣菜がワンプレートになった“ヴィーガンミールス”


−−おすすめのお料理は?

昼も夜もご提供しているメニューで、人気があるのはヴィーガンミールス(1,380円税込)ですね。

ワンプレートになっていて、玄米にカレー2種類と、ピクルスなど日替わりのお惣菜4〜5種類、自家製豆乳ヨーグルトなどがつきます。

おかずはすべてオリジナルレシピです。当店はバスマティライスなどではなく、うるち米の玄米を使用しているので、玄米に合うおかずを考えています。

ですから、日によっては、和のテイストのものをお出しすることもあるんです。

南インドの食事のように、プレートの中で自由に混ぜていただいて、お好みの味で食べていただきたいですね。

〜〜私も実際にいただきました。

おかずの種類も盛りだくさんで、彩りも鮮やかです。

取材日のカレーは、高野豆腐のキーマカレーとベジタブルココナッツカレー。同じカレーでも前者はとてもコクがあり、後者はココナッツの甘みと野菜の旨味、カルダモンの香りを感じます。

アチャールという玉葱や大根のピクルスも混ぜていただくと、さっぱりとした酸味が加わって、違う味が楽しめます。

豆乳ヨーグルトやパパド(ムング豆のおせんべい)をかけてもまた美味しい!玄米ともよく合いますね。

量もたっぷり。これなら大人の男の人でも満足できるのではないでしょうか。かなりの大食いを自負する私も、お腹いっぱいになりました。〜〜

ファラフェルプレートも人気


ヴィーガンミールスと並んで人気なのは、ファラフェルプレート(1,250円税込)です。

中近東のコロッケのようなお料理ファラフェルや、ひよこ豆のディップ・野菜を自由にピタパンに挟んでお召し上がりいただきます。

お二人でシェアすることもできますし、グルテンを気にされる方は、玄米のご飯に変更も可能です。

手作りを大切にしていきたい。五感に響くヴィーガン料理。


−−メウノータのお料理の特徴を教えてください。

私たちがご提供するお料理は、すべてヴィーガン対応ですが、お客様は、あまり意識していらっしゃらないですね。もちろんノンベジの方も結構いらっしゃると思いますよ。

お料理はスパイスを使ったものも多いですが、特にどこの国の料理というわけではありません。

私がフレンチ・イタリアン・アジアン・カレー屋やケーキ屋など、いろいろなジャンルのお店で働いてきたので、その経験も活かした、いわば無国籍料理です。

ワンプレートのお料理は、それぞれのお惣菜の調理法やスパイスを使い分け、食感を変えたり、コクを出したりする工夫をしています。ですから、いろいろなバリエーションを楽しむことができます。

肉や魚を使っていなくても、充分ご満足いただけるように、五感を刺激するような味の広がりを持たせることを、常に念頭に置いています。

あとは、なるべく手をかけて、丁寧に手作りしたいので、ソイミートなど既製品は使わないのが私たちの主義です。

お肉の代わりのものを作るのではなく、野菜という限られた材料をどう美味しく調理するか、その可能性を見出すことが楽しいんです。

ヴィーガン・ベジタリアンと肩肘を張らずに、日常的に野菜料理を食べていただけたらいいな、と思います。普段使いの野菜料理を食べられるお店でありたいですね。


〜〜お客様は老若男女、幅広く、外国の方もよく訪れるそうです。

柔らかい明かりが灯った店内は、なんとも言えない優しい雰囲気があって、つい長居したくなってしまいます。

取材に伺った時も、店内は、伴さん・三津間さんとお客様の、まるで親戚や古くからのお友達同士のような、楽しそうな笑い声に包まれていました。中には小さなお子さんと一緒に、晩ごはんを食べにいらっしゃるお母さまも。

まさに、いつものようにふらっと立ち寄れる、日常使いのヴィーガンレストランですね。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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Aya Wada

Aya Wada

アパレルの企画を20年以上経験したのち、聴く事・書く事・伝える事に興味を持ち、取材・インタビューをメインに活動するフリーライター。

体調を崩したことをきっかけに食への関心が高まり、マクロビやアーユルヴェーダなどに興味を持つ。

カラダに良いだけでなく、美味しく、気軽にできるベジ生活に憧れて、日々勉強中。