上質な食材からの波動を感じながら、ビーガン・グルテンフリーのプロの技を。世界の料理を探求する姫野理南子(ひめのりなこ)先生。

更新日:2024/03/29 公開日:2017/11/14

口コミで人が集まる料理教室は多いですが、ビーガンやグルテンフリーの料理の先生方がお友達を連れてまで通う珍しい教室があります。

バラエティに富んだお料理の数々、確かな味と技術で信頼を得ているのが、ビーガン料理・グルテンフリーベーキング研究家、姫野理南子(ひめのりなこ)先生です。

世界を旅してあらゆる料理を学んだ先生が、なぜ、ビーガン料理を選び、教え続けているのかをお伺いしました。

美味しいからこれを食べたい!と誰もが思えるビーガン料理をお家でも。


うわーっと目を惹く、華やかで本格的なお料理がテーブルに並びます。


どこかのレストランでいただいているかのような、ため息が出てしまう味のオンパレード。驚くことに、これらは全てビーガンのお料理です。


こちらはビーガンチーズ!

簡単な手順でチーズが持つコクを出しているものもあれば、ナッツや豆乳を使い、実際に発酵して発酵独特の味を出しているものまで幅広いバリエーションです。


美しく、見るからにふわふわしている「米粉・グルテンフリーカンパーニュ」!

米粉パンを作ったことがある方なら、このパンを作るのが「いかに難しいか」がお分かりになるかと思います。米粉は小麦と違い、成形するのが困難なのです。

他で米粉パン教室をする先生が食べて、美味しい!と笑顔に。米粉を使ったパンでありながら、ワインにあいそうな小麦のような香りがしてきます。

これらが”全部お家で作れるようになる料理教室”があるんです!


次々にビーガン・グルテンフリーの常識を打ち破るお料理を生み出しているのが、この方。姫野理南子先生です。(先生の詳しいプロフィールは下記参照)

「みんなを喜ばせるものを作る」のが大好きな先生。美大の空間演出デザイン学科で、何かを作り、それを魅せて喜んでもらうことを学びました。

今は作品を魅せることから料理を魅せることに変わり、多くの方に感動を与えています。


ベジの方々は雑誌veggy(ベジー)に掲載のレシピでおなじみですね。

感動するほどの知識と技術。世界中で料理を学んだからこそ出せる味。

先生の魅力の一つに、圧倒的な知識量があります。ビーガン・グルテンフリーの知識を誰に師事するというわけでもなく、常に独自の路線で料理を続けていた先生。


これはずらっと並ぶ料理の本。総数はこの5倍、2000冊を越えるといいます。

これを目の当たりにすると、「料理研究家」の「研究」という文字がまさにしっくりきます。料理・パン教室を開いている先生方がこぞって姫野先生のところに学びに来るのもわかります。

「新しいレッスンをする時は、自分の研究成果を発表するみたいな感じかな?こんなのできましたけどどうですかー?って皆さんに聞く気持ちです。」


この世界地図、スキレットの数は先生が料理を学びに行った国の数です!

イタリア政府公認の料理学校I.C.I.F.卒業を始め、モロッコ・チュニジア・ベトナム・タイ・バリ島・台湾・ペルー・アメリカ・スリランカなど、料理を学びに足を運んだ国は18カ国以上になります。

ちなみに、先生のもう一つの顔は方位九星氣学講師。移動には、吉方位を活用しているのだとか。

大学在学中から、料理の勉強をするために海外を旅して現地の食材や味を実際に学んだことが、エッセンスとしてレッスンのあちこちに散りばめられています。


例えば、こちらの本格的な生パスタ。

米粉を中心としたグルテンフリーの材料を使った、まだ市場にもそんなに出ていないものです。

イタリアのマンマの家に研修に行き、で直に学んだパスタの技術が、何種類ものグルテンフリーの本格的な生パスタを生み出すことにつながりました。


グルテンフリーの研究に熱が入ったのは、お子さんの妊娠中にお米が好きになったことや、パスタをやめてみたらだるかった体がスッキリしたことがきっかけなのだとか。


現地で学んだベトナム精進料理をアレンジしたレッスンなど、本格的な世界の料理はベジの人もそうではない人も魅了しています。


こちらは来日中のロシア公邸シェフアントン氏と。

海外での経験を生かし、来日中の招聘(しょうへい)シェフセミナーをフォローするのもライフワークの1つとになっています。

ちなみに、姫野先生から方位九星氣学を学び、吉方位に旅行して結婚した生徒さんは数知れず!レッスンを受けている間に自然と運気が上がるヒントがもらえるかも?

食材からの波動を感じて、そのエネルギーを自分に取り入れる。


姫野先生の食へのこだわり。それは、食材を選ぶところからスタートしています。

自称「食材マニア」だという先生。日本国内から海外の食材までその知識は幅広く、タイミングによっては一袋1万円もする抹茶がふんだんにレッスンに使われる時も。

ベジの料理は特に素材の味や手順が味にダイレクトに出ます。

一つのレシピで塩を2種類使い分けたり、スパイスや粉に関しても産地による違いや、その性質に適した調理方法を細かく説明してくれます。その姿勢が生徒さんの信頼を得る一つの理由です。

一見、普段調理をしない人には難しく聞こえるかもしれません。

しかし、今まで手間をかけていたのに、うまくいかなかったのはこれが原因!なんだとわかるだけでも無駄な作業は減ります。

材料そのものの性質や、作業の本質を学ぶからこそ、時短や簡略化につながることがわかってくるレッスンです。


妥協しない材料選びについて、姫野先生は、

「一概に値段ではなく、質の高い物を選ぶことが大事です。食材は自分の体になるものなので、質の高いものを選ぶことで、自分の見えてくる世界も変わります。」と言います。

とっても素直にお話してくださり、料理が大好きなことが伝わってくる姫野先生。

大好きなことに素直に向き合うからこそ、そこから受ける影響(食べ物からのエネルギー)を素直に感じ取っているんですね。

フランスの政治家・美食家ブリア=サヴァランはその著作、美味礼賛(びみらいさん)の中で

「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間か言いあててみせよう」

と記しています。食べたものが自分になっていくというのは、日々のことだけに意外に意識がしにくいところ。食事から自分を大事にしていきたいですね。

食事はココロとカラダのエネルギーチャージの場。外食でも美味しい野菜料理を。


ある日のレッスンの一コマ。ファラフェルは3種類、材料のひよこ豆はアメリカではなくイタリア産を選ぶことでより深い味になっています。日本人に合わせた花豆のハモスも紹介。

現地の味や、様々な食材を知っているからこそできる、きめ細やかなレッスンです。

元々、メニュー開発の仕事を続けていた先生ですが、冷凍食品や添加物の多い、現代人の食事の仕事のスカウトが多くなるにつれ、自分が自分の家族に心からおすすめできないものを作るのは嫌だと感じるように。

小さい頃から馴染みのあった、野菜料理の道に進みました。

今、先生はレッスンを通して、食事による心と身体のバランスの取り方を伝えています。

「気持ちのこもったお料理は、「氣=エネルギーの補給」ができるんですよね。そして、食事は自他とのコミュニケーションの場、ココロとカラダの栄養補給の場であるのが良い姿かなと思っています。」

食事を大事にすることで、自身を労わり、あやし、愛でる、大切にする。そして食事は、本来の自分に戻ってゆくエネルギーの補給の時間でもあって欲しいと姫野先生は思っています。

カラフルなお料理が多いのも、楽しい気持ち・エネルギーを感じ取って欲しいという想いが込められているから。


姫野先生がプロの技術をレッスンで惜しみなく伝えるのは、野菜を美味しく料理できる人がどんどん増えて、外食でも野菜を美味しく食べ、ココロもエネルギーチャージできる場が増えて欲しいからです。

野菜が美味しく食べられる料理が少ないというのは、ベジの人達だけでなく、野菜不足の現代人にとっても深刻な問題です。

「まずは野菜を美味しく食べられる料理を作れる人が増えること。

そうすると、それらの料理を食べる頻度が上がり、ココロとカラダのバランスが良くなることに気づかれる方が多くなると思うんですよね。

本当に美味しいビーガンやグルテンフリーの食事を食べて貰いたい!野菜の旨味を引き出し、美味しくなるメソッドが広まって欲しいです。」


菜園料理家の藤田承紀さんや料理研究家のShiori先生、フードコーディネーターの菅原梨沙さんなど料理のプロの集団「Mii」でビーガン料理を披露する姫野先生。


お約束?とも言える作ったベジオムレツを落っことしてしまうお茶目な一面もあるのが先生の魅力の一つ。

ビーガン料理がもっと好きになるレッスンは、みなさんのお気に入りになること間違いなしですよ。

姫野理南子

旅する料理家。ビーガン・グルテンフリーマルチフードクリエイターとしてビーガンチーズやグルテンフリーベーキング・パスタなどの革新的なメニューを生み出している。国際薬膳師。国際薬膳調理師

イタリア料理店での勤務を経て、薬膳チャイニーズを始めとした、20店舗以上の新規店舗立ち上げ・アレルギー対応や制限食などを含む幅広いメニューの開発を手がける。

飲食店営業企業で勤務する中で、添加物や冷凍食品など現代人の食事に疑問を持ち、野菜の中心の食であるビーガン料理の道に進む。

ベジタリアンカフェ、イートモアグリーンズに勤務する傍ら、友人達に教えていたビーガン料理や世界各国の料理が評判となり、2010年から料理教室タタンズホームキッチンをスタート、

2013年より予約制のプライベートレストランを立ち上げる。ロースイーツの開発・監修や雑誌veggyでのレシピ掲載などでも活躍。

継承された形で18歳より学んだ方位九星氣学活用術を生かし、吉方位を使い18ケ国にものぼる世界各国に足を運び料理を学ぶ。

ヘルシーな食のトレンドを海外の視点でキャッチし、グルテンフリー・ローフード・ビーガンチーズなどをいち早くレッスンに取り入れている。それらの確かな技術は一般の方だけでなくプロからも信頼を得て人気とレッスンとなっている。

TATINS HOME KITCHEN
http://tatinshomekitchen.com/
https://tatins.tokyo
Facebookページ
https://www.facebook.com/tatinshomekitchen/

*近日開催予定のレッスン*
グルテンフリーパンレッスン基礎編3DAY
https://tatins.tokyo/3step-pan
グルテンフリーパスタレッスン基礎編3DAY
https://tatins.tokyo/3step-pasta
ビーガンパネトーネレッスン12月開催予定あり
こちらの詳細はfacebookでご確認下さい。

Vegewelでレストラン検索


Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

ヴィーガンフードアナリスト®︎
ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリーなどヘルシーな食のフードライターとして活動。 保育士経験から子供たちの未来を守るため、オーガニックや自然栽培など食の安全にも取り組む。インバウンド対策やアレルギー・環境問題から、ヴィーガンに関するセミナー等も開催。自身も10年以上のヴィーガン。 メディア出演:The Japan Times、日テレ「人生が変わる1分間の深イイ話」、チバテレビ「ジャルっと爆ハリ」等。