世界が身近になるベジタリアン・ビーガン料理がたくさん!地球を旅するCAFE -Today is my life!-【高田馬場】≪前編≫

更新日:2019/02/01 公開日:2017/08/18

2014年10月、高田馬場にオープンした「地球を旅するCAFE -Today is my life!-」。

世界中を旅したご夫婦が切り盛りするこちらのカフェは、ご夫婦が世界で食べた様々な料理を楽しむことができます。ベジタリアン・ビーガン料理も多く、誰でも楽しく食事ができるのも特徴です。

今回は、オーナーの山下夏沙(やましたなつさ)さんに、カフェオープンの経緯やおすすめのメニュー、地球を旅するCAFEに込めた想いなど、様々なお話を伺いました。

前編、中編後編にわたってお送りする今回のインタビュー。前編は、店内の雰囲気と、お食事メニューについて紹介していきます!

地球を旅するCAFE -Today is my life!-の場所や詳細な情報はこちら

世界80か国を旅したご夫婦の、世界を身近に感じられるカフェ。


山下さんは、青年海外協力隊、ピースボートの職員を経て、地球を旅するCAFEをオープンしました。プライベートでも海外を旅した経験が豊富で、今まで行った国は、何と80か国にものぼるそう!

ちなみに、旦那様との出会いはピースボートの船の中。結婚されてからは、2人で旅を楽しんでいます。

オープンしてからまもなく3年が経とうとしている地球を旅するCAFE。高田の馬場にお店をオープンした理由は?

「私がもともとピースボートの職員として働いており、事務所が高田馬場にあるため、土地勘があったんです。この辺りにはオーガニックやベジのお店が少なく、自分が食べたい!と思うものがなかなか見つけられませんでした。そういうお店がないからこそ、需要があれば人が来てくれるのでは?と思い、ここにオープンしました。」

自分がやりたいこと、発信したものを受け取ってくれる人がいるところでお店をやりたい。そんな想いでお店をオープンした山下さん。学生が多く、いつもにぎわいを見せている高田馬場ですが、お店は大通りから少し入った静かな通り沿い。落ち着いた空間で食事を楽しめます。

「学生が多い街なので、高田馬場の外食の相場はかなり安め。でも、食材へのこだわりなどもあり、適正価格はそこに合わせられません。私達の価値観で、コンセプトをぶらさずにやっていこうと決めていました。日本の社会人のお客様を中心に、ベジタリアン・ビーガンをキーワードで見つけてくれた外国人もかなり多く来ていただいています。」

取材時も、開店と同時に続々とお客様が。近隣に住んでいる常連さんも多く訪れてくれるんだとか。

全て自分達で!思い入れのある店内。


店内に入ってまず目に入るのが、何とも素敵な内装!高く開放感がある天井には、ほどよい間隔で白熱電球がぶらさがっています。カウンター向かって右側には、屋根のようなデザイン。右には温かみのある棚。棚には、ご夫婦が世界中で集めてきた雑貨が、大切に飾られています。

全体を見渡すと、何だか異国の外で食事を楽しんでいるような雰囲気!

「内装は自分達で行ったので、とても思い入れがあります。Twitterで出会ったデザイナーさんにデザインをお願いし、Facebookで呼びかけて名乗り出てくれた、夫の知り合いの大工さんに施工をお手伝いいただきました。大工さんは、私達のお店の内容にとても共感してくれ、3ヵ月、一緒に工事に参加してくれました。」

まずは大工さんとご夫婦と3人で。その後、家族や友人も一緒に、内装工事を手伝ってくれました。

ちなみに、地球を旅するCAFEの店内に使用している木材は、95%以上がケミカルフリーの自然素材。これは、大工さんから提案されたそう。

「カフェの『可能な限りオーガニックの食材で』というポリシーをお話したところ、『じゃあ、内装もオーガニックでやろうよ!』と言って、一緒に調べてくれたんです。床なども、板一枚ずつ自分達で貼り付けて、苦労したけど、思いいれはひとしおです。」

世界の雑貨に囲まれて、できるだけ自然な空間で、自然な食事を楽しむことができる。都内の喧騒から離れて、心も身体も休めるには、ぴったりの場所ですね!

ベジタリアン・ビーガン料理も沢山!みんなで笑って食卓を囲もう。


地球を旅するCAFEのメニューには、ベジタリアン・ビーガン仕様のものがたくさん。また、食材も、できる限りオーガニックのものを使用しています。

メニューは、異国を彷彿とさせるものから、お酒に合う定番メニューまで様々。

「世界のマニアックな料理、というより、今まで自分達が出会った料理の中で美味しかったものや、ストーリーに共感できるものを元にメニューを考えています。」

メニューを考えるのはとても大変だったと話す山下さん。出会った膨大な料理の中から、より需要がありそうなメニューは何なのか?試作にもかなりの時間をかけたそうです。


山下さんのおすすめは、「メキシカンケサディーヤ」。その名の通り、メキシコ料理で、具材をトルティーヤに包んだ料理です。

「こちらはビーガン仕様でチーズなしにもできますが、チーズが食べられる方には是非チーズ入りも食べて欲しいです!」

写真のものはチーズ入りのもの。お酒に合いそうなメニューですね!


地球を旅するCAFEのからあげは、ソイミートの唐揚げ!ヘルシーに揚げ物を楽しめるのは嬉しいですね。

ノンベジメニュー、ベジメニュー、どちらも満遍なくオーダーが入っており、あらゆる人達から人気が高いお店なのがうかがえます。

「夜、お酒を飲みながら食事を楽しんでいかれるお客様が多いです。ベジの方もノンベジの方も、世界中の人達が同じテーブルを囲めるようなカフェでありたい。そういった環境が実現できていると思います。『アレルギーがあるけど、ここだと食べられるものがある』と通っていただいているお客様や、『とりあえず栄養が取れそうだ!』と一人で来てくれるおじさまもいらっしゃいます。」


ちなみに、「アフリカンサモサ」をオーダーすると、利益の10%がアフリカのウガンダへ届けられます。ウガンダは、山下さんが昔、青年海外協力隊で滞在していた場所。ウガンダの子供達のためにと、山下さんは継続的に支援を続けているのです。

アフリカンサモサは、ジャガイモなどの具材を香辛料で味付けし、小麦粉などで作った薄皮で包み油で揚げた料理。お酒にも合うメニューです。皆さんも是非食べてみてくださいね!

デザートは全てビーガン・マクロビオティックでヘルシーに。


地球を旅するCAFEでは、料理全般を旦那様が、スイーツ全般を奥様(山下さん)が担当しています。スイーツは全てビーガン・マクロビオティック仕様。どれも、とってもヘルシー!

「何故スイーツをビーガンに?と聞かれることがありますが、理由は、『私がビーガンスイーツが好きだから』(笑)。スイーツって食べた後に『食べちゃった…』と罪悪感がありませんか?私は甘いものが好きなので、ちょっとでも罪悪感なく、ヘルシーに食べられたら良いな、と思って!」

確かに、お腹いっぱい食事をした後のスイーツは、絶対食べたい!でも、できるだけヘルシーなものが良いですよね。

ビーガンスイーツは、作り方も簡単で美味しいし、洗い物も楽で良いことだらけ!という山下さん。地球を旅するCAFEなら、食事からスイーツまで、罪悪感なしにたっぷり楽しめますね。

≪中編≫へ続く…
次回は、世界のビールや「アカ族」のコーヒー、世界を旅するCAFEのスローガンについて。お楽しみに!

(写真協力:河崎公一)

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。