常温で30分しか保たない幻の銘菓!信玄餅と水信玄餅(山梨)

ジメッとして暑い日が続いていますね。

こんな時は、見た目にも涼しげな「水信玄餅」はいかがでしょうか?

本日は、山梨の銘菓「信玄餅」と、最近話題の「水信玄餅」をご紹介します!

信玄餅の特徴


信玄餅は山梨県北杜市の特産品ですが、「信玄餅」という名前で販売することができるのは、「信玄餅」の商標を取得している「金精軒株式会社」のみ。

笛吹市の「桔梗屋」も同様のお菓子を製造、販売していますが、既に金精軒が「信玄餅」の商標を持っているため、「桔梗信玄餅」という名称を使っています。

信玄餅は、餅米粉、砂糖、水飴から作られる求肥餅の上に、きな粉と黒蜜をまぶしていただきます。

きな粉をまぶした求肥餅が入った容器と、黒蜜が入った別の容器が、風呂敷に見立てたビニールで一緒に包装されています。その見た目は、風呂敷に包まれたお土産のミニチュア版という感じで、まさに「和風」。ちなみに、金精軒だけではなく、桔梗屋の桔梗信玄餅も同じ包装の仕方です。

程よい求肥餅の甘さに、きな粉の風味と黒蜜のトロッとした食感が加わり、くせになる味の信玄餅。一切れの大きさもちょうど良く、最後まで美味しくいただけます。ただし、きな粉がたくさんまぶしてあるため、粉を吸い込んで咳き込まないように注意が必要です。

桔梗屋の公式サイトでは、桔梗信玄餅の食べ方を紹介しているページがあるので、興味がある方は覘いてみてください。

桔梗屋公式サイト「桔梗信玄餅のお召し上がり方」ページ

信玄餅の歴史


実は、現在の形の信玄餅を最初に販売したのは、金精軒ではなく、桔梗屋でした。

桔梗屋が信玄餅の販売を開始したのは1968年。当時、金精軒ではまだ信玄餅は販売はされておらず、桔梗屋が「信玄餅」の名を使っていました。ところが、金精軒でその前から商標を取り販売していた「信玄最中」と商品名が似ている、ということで、桔梗屋は名称を「桔梗信玄餅」に改めることになります。

その後、金精軒は「信玄餅」の登録商標を取得し、1972年から商品の販売を始めました。現在は、「信玄餅」「桔梗信玄餅」それぞれが有名なお菓子となっていますが、過去には少し複雑な事情があったんですね。

そんな信玄餅ですが、そのルーツには2つの説があります。

一つは、戦国時代に名を馳せた武将、武田信玄が、戦いに出る際に砂糖入りの餅を非常食としていたことにちなんで作られた、という説。もう一つは、山梨県で昔からお盆に食べられていた安倍川餅からヒントを得て作られた、という説です。

最初に信玄餅を販売した桔梗屋の社長は、「信玄」という名前を使った理由について、とあるメディアで「山梨県を代表するお土産になってほしいという願いをこめ、武田信玄の名を借りた」という旨の発言をしています。また、桔梗屋の公式サイトでは、安倍川餅をヒントに信玄餅を考案した、という記載があり、説としては後者の方が有力と言えるでしょう。

そして、桔梗屋が信玄餅の販売を開始した翌年、偶然にも武田信玄と上杉謙信の戦いが描かれた大河ドラマが放送され、世は空前の武田信玄ブームに!このブームに乗り、信玄餅も全国で大ヒット。売上は急上昇し、その人気は今なお続いています。

なお、桔梗屋の本社工場では、賞味期限が当日の信玄餅の詰め放題サービスを行っています。値段はなんと1人220円!

桔梗信玄餅の販売価格は、2個で税抜306円なので、これはかなりお得なサービスです。整理券の配布がありますが、毎日すぐになくなってしまうようです。

本社工場では、桔梗信玄餅以外のお菓子のアウトレット販売や、自社栽培の野菜の販売なども行っています。公式サイトに詳しい情報が載っているので、是非チェックしてみてください。

金精軒の水信玄餅


金精軒では、信玄餅以外に、「水信玄餅」という珍しいお菓子も製造しているのをご存じでしたか?

水信玄餅は、北杜市白州町のミネラルウォーターに少量の寒天を加えて作られています。常温だと30分ほどで溶け出し、寒天がしぼんでしまうため、その時その場でしか食べることのできない商品です。

また、販売期間も6月から9月の土日限定。当然かなりの人気があり、手に入れるのは困難です。販売場所も「金精軒台ケ原本店」と「金精軒韮崎支店」の2店舗のみ。

時期が近くなると、公式サイトで販売期間が告知されます。

ちなみに、水信玄餅は英語では「レインドロップ(雨の粒)・ケーキ」などと紹介されています。見た目の通りですね!

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もとは琉球王国の宮中料理!「地(ジー)豆(マーミ)」で作る「ジーマーミ豆腐」

ジーマーミ豆腐は、沖縄県の郷土料理。今は沖縄県以外でも、沖縄料理屋さんに行けば大抵食べることができますね。「豆腐」といいつつ、原材料は大豆ではなく「落花生」。沖縄の方言で落花生は「地豆(ジーマーミ)」といいます。

ジーマーミ豆腐の特徴

ジーマーミ豆腐は、落花生の豆(ピーナッツ)をすり潰して、こした汁と芋くずを混ぜて固めたものです。芋くずとはさつま芋から取れるデンプンのことで、沖縄では汁状のものを固めたり、とろみをつける時に良く使われます。

そのモチモチ、プルンとした独特の食感は、豆腐というより濃厚なプリンをイメージする方が近いかもしれません。

食べる際は、甘みのある醤油たれをかけて食べることが多いですが、今は黒糖ソースなど、さらに甘くスイーツに近い味わいを楽しめるソースも多く出ているようです。

高齢者から美を気にする女性まで、嬉しい効果がたくさん!「ジーマーミ=落花生」

ジーマーミ豆腐の原材料「落花生」は、豊富な栄養素を含んだ食品です。身体のあらゆる部分を作るタンパク質や、老化防止、動脈硬化の予防が期待できるビタミンEなどに加え、コレステロール抑制効果が期待される不飽和脂肪酸も多く含まれています。

落花生のしぼり汁から作られたジーマーミ豆腐なら、歯が弱い高齢者でも安心して栄養補給ができますね。また、スイーツ感覚で美味しくいただけるので、美や健康を気にする女性にもおすすめですよ。

落花生についての詳しい記事はこちら

ジーマーミ豆腐の歴史


かつて沖縄県が「琉球王国」だった時代は、東南アジアや、今の日本など、近隣の国とさかんに交易を行っていました。近隣国の使いが琉球王国を訪問した際に、お客様のおもてなしに作られていたのが、「宮廷料理」。そして、ジーマーミ豆腐は、この宮廷料理でふるまわれていた料理なのです。

明治時代になり、琉球王府がなくなってしまった後、ジーマーミ豆腐は琉球の郷土料理として一般の人達にも広く作られ、食べられるようになっていきます。

ジーマーミ豆腐は家でも作れます!


今は沖縄に行かずとも、全国にある沖縄料理屋さんや、沖縄の食品が売っているお店、WEBショップなどで、手軽に食べられ、手に入れることができるジーマーミ豆腐。しかし、わざわざ外に食べに行ったり、購入したりしなくても、自宅で作ることもできるのです。

材料は、ピーナッツ、水、片栗粉のみ。簡単に手に入るものばかりですね。さらに美味しさや栄養を追求したい場合は、片栗粉ではなく「葛粉」を使うのもおすすめです。

生のピーナッツと水を合わせてミキサーにかけ、それを布などでこします。こされた汁と片栗粉を合わせて鍋で温め、良く混ぜます。ある程度堅くなったら容器に移し冷蔵庫へ。固まったら出来上がりです。醤油と砂糖などで沖縄風に醤油だれを作っても良いですし、スイーツ風に果物で作ったソースなどを添えても美味しくいただけます。

また、汁をこした後のピーナッツは、いわゆる「おから」です。ピーナッツおからクッキーや、ピーナッツおからハンバーグなど、様々な料理にアレンジできます。

※落花生は消費者庁により、「特定原材料」に指定されています。「特定原材料」とは、アレルギーの人が多く、またアレルギー症状が重篤になる場合が多い原材料のことです。最近、ジーマーミ豆腐が落花生からできていると知らない観光客が、飲食店でアナフィラキシーショックを起こし救急搬送されるケースが増えているとのこと。お店でもオーダーの時に声掛けをするなど注意喚起されていますが、食べに行く側でも同行者に確認するなど、注意が必要です。

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地下で育ち、殻がある。不思議な豆、「落花生」(千葉)

落花生は、南米原産と言われているマメ科の植物です。国内産の落花生は、約7割が千葉県産のもの。

しかし、日本の落花生の流通量のうち国内産はわずか1割程度で、ほとんどを輸入に頼っているのが現状です。

「落花生」という名前はもともと漢名です。花がしぼんだ後、花先が頭を垂れて土の中に潜り込み、そこに実が成るため、「花が落ち、生まれる(実が生まれる)」という意味で落花生と名付けられたようです。「らっかせい」という読み方は、日本独特のものです。

落花生の特徴


落花生の特徴は、何といっても硬い殻で覆われているその見た目。

豆でこのような硬い殻に覆われているものは珍しく、木の実のような見た目のため、英語では「peanuts(ピーナッツ)」と言います。「pea」は「豆」、「nuts」は木の実の意味です。日本では、「落花生」は殻付きのままのものや植物のことを、「ピーナッツ」は殻をむいた豆の状態のものを意味することが多いです。

落花生は、脂質とタンパク質の割合が高いですが、この脂肪の成分は、オレイン酸やリノール酸などの「不飽和脂肪酸」。不飽和脂肪酸はコレステロール抑制効果が期待できる注目の脂肪酸。脂肪は健康を害するイメージがありますが、悪いものばかりではないのです。また、ビタミンEや、ナイアシン、ミネラルも豊富。老化防止や、がん、動脈硬化の予防、二日酔い防止などの効果も期待できます。

このように栄養満点な落花生ですが、脂肪も多いためかなり高カロリー。食べ過ぎには注意してくださいね。

ちなみに、落花生は消費者庁が指定する「特定原材料」の1つ。

特典原材料とは、アレルギー症例数が多い、または症状が重篤な原材料のことです。これらが使用されている食品では、原材料表示をする義務があります。特定原材料は現在「えび、かに、小麦、乳、卵、そば、落花生」の7つ。健康に良い落花生ではありますが、アレルギー症状が出たことがある方は決して食べてはいけません。

最近だと、沖縄に行った観光客が、郷土料理「ジーマーミ―豆腐」を食べてアナフィラキシーショックを起こし搬送されるケースが急増している、というニュースもありました。 ジーマーミ―豆腐の原材料は落花生です。知らない人がまだまだ多いので、食べる時は注意が必要です。

落花生の歴史


沖縄では、かなり昔から落花生が栽培されていたようですが、本州に落花生が伝わってきたのは18世紀に入ってからと言われています。中国から伝わってきたため、落花生は別名「南京豆」「唐人豆」などと呼ばれることもありますね。

千葉県で落花生の栽培が始まったのは、明治に入ってから。先に栽培を始めていた神奈川県の村から種子を購入し、試作が始まったと言われています。その後、戦時中に栽培が禁止されたものの、戦後はその栄養価の高さから需要が伸びていきました。

千葉県の品種として有名なのは「千葉半立(はんだち)」、「ナカテユタカ」、「郷の香」など。特に「千葉半立」は、香り、味ともに良く最高級の落花生と言われています。草が上に伸びる品種と、横に伸びる品種をかけ合わせたため、「半立」という名がついたようです。

落花生の美味しい食べ方


落花生は、殻をむき乾煎りして、少しの塩をふって食べるのが一番シンプルな食べ方。お酒のつまみにもぴったりです。「柿の種」とピーナッツを入った「柿ピー」も日本人にはなじみ深いお菓子ですね。

他にもピーナッツをペースト状にしたものは、パンに合わせたり、スイーツを作ったり、味噌を混ぜてピーナッツ味噌にしたりと、様々な活用方法がありおすすめです。

ちなみに、ピーナッツを発芽させたピーナッツもやしは、大豆もやしや緑豆もやしと比べてビタミンEやオレイン酸、リノール酸などが多く、健康食品として注目を集めています。ただし、こちらもカロリーは高めなので、ご注意を。

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本当は年に4回?豆=鬼?「節分」の本当の意味とは?

2月3日の豆まきのイメージが定着している節分ですが、本来は年に4回あるものなのをご存じでしたか?

節分とは


節分は、「季節の節目」という意味です。今は立春の前日、2月3日が節分として定着していますが、「立夏」「立秋」「立冬」の前日も合わせて、実は年に4回あるのが「節分」なのです。

節分が今のように「立春の前日」を指すようになったのは、江戸時代以降と言われています。

2月3日に豆をまくのは何故?


昔から、季節の変わり目の節分は邪気や悪霊が入り込みやすいと言われてきました。それを防ぐための習慣が、「魔よけ」。「豆まき」は、立春の節分の魔よけ行事です。厄をもたらす鬼を豆で打ち払い、福を内に招き入れる、ということで「鬼は外、福は内」と言いながら炒った豆を投げます。

ちなみにこれには「寒かった季節を外へ追い出し、春を迎える」という意味も込められています。

また、豆まきに使われる豆は「福豆」と言われ、良いイメージが強いですが、実は全く違う意味もあるのを知っていましたか?

炒る前の豆は硬いですが、陰陽五行では硬いものは「金」に属されます。金=金棒→金棒を持った鬼、ということで、豆を鬼に見立てる考え方があるのです。つまり、火で炒ることで鬼を封じ、それを投げつけたり、食べてしまうことで邪気を払うことができるというわけです。まくのが「豆」であるのには、このような理由があったんですね。

ちなみに、豆をまく理由にはこんな説もあります。

豆は「五穀」の一つ。五穀とは「米、豆、麦、粟、黍」のことですが、日本では昔から五穀に魂が宿っていると考えられ、「五穀豊穣」を願い、様々な儀式も行われていました。

特に、米と豆は、神事の占いでも使われており、神と人を結ぶ食べ物と考えられていました。豆まきでまいた豆を食べるということは、神様と同じものを食べる「神人共食」。人々は、まいた豆を食べることで神とのつながりを感じていたのです。

恵方巻はあのコンビニエンスストアが名づけ親?


今や豆まきと並んで節分の恒例になっている「恵方巻」。

その年の吉方を向いて、太巻きを無言で丸ごと食べる、という縁起を担いだ行事ですが、もともとは大阪など一部の地域で行われていたもの。ここまで全国規模の行事になったのは、コンビニエンスストア「セブン-イレブン」が全国発売を始めた1998年以降のことです。

実は「恵方巻」という名称も、セブン-イレブンが初めて使ったと言われています。このように、企業の販売戦略が、伝統行事を広めていく例はたくさんありますね。恵方巻同様、今は一部の地域でしか知られていない伝統行事が、10年後には日本全国で当たり前に行われている、なんていうことが、今後もあるかもしれません。

ちなみに2019年の恵方は東北東。

恵方巻の具は、七福神にちなんで7種類が縁起が良いとされています。ベジタリアンやヴィーガンでも、甘辛く煮付けたテンペの油揚げや、しいたけ・人参・いんげん・アボガド・かんぴょう・豆腐で作る卵もどき・きゅうりなどで、彩り良い恵方巻ができますよ。

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馬の体温で発酵!?水戸が発祥じゃない?日本人のソウルフード「納豆」の知られざる真実(茨城)

水戸納豆は、茨城県の水戸が発祥の納豆です。日本人なら、納豆と言えば「水戸納豆」を浮かべる方も多いかもしれませんね。地元茨城県では毎日食べる家庭も多いようです。

水戸納豆を含め、納豆は、日本の食卓に昔から欠かせないもの。最近は栄養豊富な発酵食品ということで、日本のみならず海外からも注目を集めています。

水戸納豆とは

水戸納豆の一番の特徴は、小粒大豆が使われていることです。茨城県で大豆の栽培がさかんだった那珂川流域は、台風による水害が多かった地域。

そのため、水害に強く、台風の時期が来る前に栽培できる小粒の大豆が主流となっていったのです。大豆といえば大粒のものがメインの中、この小粒大豆で作った納豆が、結果的に他の納豆との差別化に繋がったと言えるでしょう。

ちなみに、「水戸納豆」という名前がブランドとして広まったのは、明治時代。意外と最近です。もともと茨城県では、農家が自家製の納豆を作って食べていましたが、これを「水戸の納豆=水戸納豆」として世に出したのが、笹沼清左右衛門という人物。水戸納豆の元祖「天狗納豆」というブランドで、大量生産を実現、販路を拡大していきます。

藁に包まれた納豆は、鉄道の駅や観光地で大人気に。次第に全国に広がっていきました。

世界も注目!発酵食品「納豆」のパワーとは?


納豆は、大豆を「納豆菌」によって発酵させたもので、独特の臭いとネバネバが特徴的です。大豆が原料なのでタンパク質が豊富に含まれており、肉を摂取しないベジタリアンには嬉しい食べ物ですね。

他にもビタミンB2、B6、カリウム、マグネシウムなど、様々な栄養素が含まれており、免疫機能の活性化、血圧を下げるなど様々な効果が期待されます。食物繊維も豊富なため、腸を健康に保ち、便通を良くしてくれる効果も。

ちなみに、「納豆は血液をサラサラにする」という話を良く聞きますが、これは納豆の発酵段階で生まれる酵素「ナットウキナーゼ」によるものです。

ナットウキナーゼは、その名の通り納豆からのみ作られる酵素で、血管内にできた血栓を溶かす効果があると言われています。血管内にできる血栓は、心臓発作や脳卒中の原因になることもあるため、ナットウキナーゼは医学の分野で世界中から注目を集めています。

日本人が昔から食べている納豆は、健康要素が豊富な発酵食品として、今や世界中に認められる存在になったのです。

納豆の発祥地は水戸ではない?


日本の納豆発祥の地と言えば、水戸と思っている方も多いかもしれませんが、実は水戸以外にも秋田、熊本と、納豆発祥の地には諸説あるのをご存じでしたか?

【茨城県水戸説】

東北地方討伐に向かう源義家一行。馬の餌にしていた煮豆を藁で包んで持ち歩いていたら、温まって発酵し、糸を引いていました。これを家来が試しに食べてみたら美味しく、義家も気に入ったため、その後は兵の食糧として使われるようになりました。ちなみに、大将(義家)に納めた豆、ということで「納豆」になったいう言い伝えもあります。

【秋田県説】

茨城県説と似た話です。後三年の役の際、源頼家からの命令で、東北の農民達が煮大豆を献上します。その際、藁に包んで渡したところ、数日経って見てみると豆が糸を引いていました。恐る恐る食べてみると、これが美味。農民達もその美味しさに気づき、煮大豆を発酵させて食べる文化が生まれました。ちなみに、煮大豆の発酵については、馬の体温で発酵した、という逸話もあるようです。

【熊本県説】

茨城県と秋田県の説が平安時代末期なのに対し、熊本県説は豊臣秀吉の時代です。「文禄の役」の時に、秀吉の命を受け、満州に出征途中の加藤清正が、食糧難のため、煮豆を俵に入れて、馬の背に乗せ持ち歩いていたところ、変わった臭いがしてきました。何と馬の背で煮豆が発酵しており、これを食べてみたら予想外に美味しかったため、それから発酵させた豆が食べられるようになりました。

どの説も、煮豆と藁(俵)、そして馬が登場するのが面白いところですね。あなたはどの説を信じますか?

納豆の美味しい食べ方

王道の食べ方は、ご飯にかけて食べる「納豆ご飯」。薬味でネギやからしを混ぜたり、大根おろしを入れても美味しくいただけます。納豆巻きも日本人にはなじみ深い納豆料理ですね。納豆は酢飯や海苔との相性も抜群です。

居酒屋では、長いもやオクラなどと混ぜたネバネバメニューも人気です。他にも、パスタの具に使われたり、カレーに入れられたりと、様々な料理に使われている納豆。

臭いや見た目は特徴的ですが、味自体が強いわけではないので、どんな料理とも合うんですね。

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ちょっとマイナー?千枚漬け・しば漬けと並ぶ「京都の三大漬物」すぐき漬け

すぐき漬けは、京野菜の「すぐき菜」を使った漬物です。「千枚漬け」、「しば漬け」と合わせて「京都の三大漬物」と言われています。

すぐき漬けの特徴


すぐき漬けの材料は、すぐき菜と塩のみ。材料はシンプルながら、乳酸菌発酵作用による独特の酸味が特徴的な、日本でも珍しい漬物です。

材料となっている「すぐき菜」はカブの一種で、大根を短くしたような形。京都の中でも、上賀茂地区を含めた一部の地域でしか栽培されない、貴重な野菜です。煮物などでも食べられるようですが、収穫されたもののほとんどが「すぐき漬け」の材料として使われます。

すぐき漬けの製法は、大きく分けると「荒漬け」、「本漬け~天秤押し」、「室入れ」の3工程。

まず、一昼夜の「荒漬け」と、一週間程度の「本漬け」で、しっかりと塩をなじませます。「本漬け」の際は「天秤押し」という伝統的な方法で重石をかけていきます。「天秤押し」は、てこの原理を利用した方法で、通常の重石の約10倍もの圧力がかかります。

その後、水分が抜けたすぐきを「室(むろ)」と呼ばれる暖かい部屋に入れ、1週間ほど発酵させます。この乳酸菌発酵が、すぐき漬け独特の酸味を生み出すのです。

ちなみに、すぐき漬けの味は、製造場所によりはっきりと違いが出るそうです。これは、すぐき漬けに含まれる乳酸菌と、もともと室や樽に住み着いている乳酸菌が混ざり合うため。 他では決して真似することができない味なのも頷けますね。

すぐき漬けに含まれる乳酸菌「ラブレ菌」

「ラブレ菌」は、すぐき漬けから発見された植物性乳酸菌です。酸に対して強く、生きたまま腸まで届くと言われており、免疫力向上が期待できます。最近では健康食品にラブレ菌が使われることが増えてきており、豆乳ヨーグルトなどでもラブレ菌入りのものが販売されています。

ラブレ菌が豊富に含まれているすぐき漬けは、伝統食としてはもちろん、健康食としても注目を集めているのです。

すぐき漬けの歴史


すぐき漬けは、桃山時代に誕生したと言われています。

上賀茂神社の境内ですぐき菜が栽培されたのが最初と言われていますが、賀茂川に自生していたものを持ち帰った説、御所から賜ったものを植えた説など諸説あるようです。

江戸時代末期から、近隣の農家でも栽培されるようになったようですが、村の外へ持ち出すことは許されておらず、「就御書口上書」という筆録には、「すぐきはたとえ一本といえども他村を持ち出すことを禁ず」と朱書きされていたそうです。上賀茂など一部の地域ですぐき漬けの製法が守られてきたのには、このような背景があったんですね。

ちなみに、すぐき漬けは、もともと公家などの上流階級の人々への贈答品としてわずかに作られていたもの。一般に普及していくのは明治以降になります。

すぐき漬けの美味しい食べ方


すぐき漬けは、そのまま食べても美味しいのはもちろん、ご飯と一緒に食べるのもおすすめです。白いご飯に合わせたり、細かく刻んでお茶漬けやチャーハンに入れても良いですね。

また、豆腐タルタルソースを作る時にピクルスの代わりにすぐき漬けのみじん切りを使えば、いつもと違う和テイストのタルタルソースが味わえます。

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昔はお坊さんのお中元?グラデーションが美しい谷中生姜(東京)

谷中生姜は、江戸時代に「谷中本村」という地域で作られていた葉生姜です。谷中本村は、現在の荒川区西日暮里地区。現在もその名を残す台東区の「谷中」が主な産地と思っている方も多いかもしれませんが、実は少しだけ離れています。

現在は、谷中生姜という名称は残しつつ、産地は千葉県や埼玉県がメイン。「葉生姜といえば谷中生姜」というくらい日本全国にその名前は浸透しています。

谷中生姜の特徴

谷中生姜に代表される「葉生姜」は、根茎がまだ小さいうちに葉ごと収穫した生姜です。根から葉にかけてのクリーム色~ピンク色~緑色のグラデーションはとても美しく、あらゆる料理の添え物に重宝されています。

辛さは比較的少なく、さわやかな味わいとシャキシャキとした食感が特徴です。一般的な「生姜」と違い、根の部分はまだ柔らかいため、そのまま生で食べることもできますよ。

また、生姜にはジンゲロール、ショウガオールという辛み成分が含まれており、谷中生姜にも同様の成分が含まれます。ただし、一般的な生姜よりは少なめです。

ジンゲロールは生の生姜に多く含まれており、血行促進作用、殺菌作用、食用増進作用などが期待できる成分です。ショウガオールは、ジンゲロールが脱水されたり加熱されたりすることにより増える成分で、ジンゲロール同様に血行促進作用や殺菌作用が期待できます。

生姜を食べると身体がポカポカしてくるのは、これらの成分の血行促進作用によるものだったんですね。風邪をひくと生姜湯を摂るのが良いと言われているのも頷けます。

ちなみに、生姜は「生姜(しょうきょう)」「乾姜(かんきょう)」という名称で、漢方薬としても使われています。

谷中生姜の歴史

「谷中生姜」の名前が広まったのは、江戸時代。谷中本村は水が豊富で、しかも水はけが良く、生姜の栽培に非常に適した土地でした。香りも良く美味しいこの生姜は、収穫時期がお盆と重なっていたこともあり、谷中のお寺のお坊さんなどからお中元として重宝されます。

お中元で贈られた谷中生姜は、人々の間で「盆生姜」として評判になり、江戸中に広まっていったと言われています。

谷中生姜の美味しい食べ方

谷中生姜のさわやかな味わいを楽しみたいなら、生で食べるのがおすすめ。味噌をつけて食べると美味しくいただけます。また、酢漬けにして食べると生姜の辛みに酢の酸味が合わさり、食事の途中の口直しに最適です。シャキシャキの食感とさっぱりした味わいで、さらに食欲が湧いてきますね。

他にも、酢漬けの谷中生姜と大葉を細かく刻み、白飯や酢飯と混ぜていただくのもおすすめです。生姜には殺菌作用があるため、蒸し暑い時期のお弁当にも良いですね。

谷中生姜の名前を今に残す「谷中地区」


谷中生姜の産地とは少し離れていますが、昔からの寺町である現在の「谷中地区」は、「盆生姜」として谷中生姜を重宝していた地域の一つ。全くの無関係というわけではありません。

最近では、昔の趣を残したレトロな下町として人気がある谷中。近隣の根津、千駄木と合わせて「谷根千」と言われ、日本国内はもちろん、海外からも多くの観光客が訪れるようになりました。

中でも、昔からある「谷中銀座商店街」は一番の人気スポット。全長約170mの通りの中に、約70の様々な店舗が軒を連ねています。日本の古き良き時代を感じることができる谷中地区に、是非足を運んでみてくださいね。

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京野菜のスター選手!ミネラル豊富な九条ねぎ(京都)

九条ねぎは、京野菜。京都で伝統的に作られている野菜の一つです。

青ねぎの一種で、もともと京都市の九条地区で作られていたことからこの名前が付きました。現在は京都市内の様々な場所で生産されています。ちなみに、「ねぎ」と言えば、関西地区では九条ねぎのような「青ねぎ」がメイン。関東地区では深谷ねぎのような「白ねぎ」がメインです。

九条ねぎの特徴

九条ねぎには、「細ねぎ」と「太ねぎ」の2種類があります。「細ねぎ」は浅黄種と言い、葉は淡い緑色で細長く、根から葉までが短いのが特徴です。「太ねぎ」は黒種と言い、葉は濃い緑色で茎が太く、根から葉までは長めで、全体でも1m程度まで成長します。

また、「細ねぎ」は耐暑性が、「太ねぎ」は耐寒性がそれぞれ高く、特徴は対称的と言えるでしょう。ちなみに、一般的に「九条ねぎ」と言う場合は、「太ねぎ」を指すことがほとんどです。

九条ねぎの特徴は、その柔らかさと甘み。寒くなってくると甘みはさらに強くなり、葉の内部のぬめりが、その甘みを閉じ込め、独特の味わいをもたらします。

緑黄色野菜である九条ねぎは、白ねぎと比べてミネラルやビタミンが豊富。特にカロテンが多く含まれているため、皮膚や粘膜の強化、免疫力アップなどが期待できます。

また、ねぎの独特の香りや辛みは、硫化アリルという成分によるもの。九条ねぎにももちろん多く含まれており、かぜの予防や疲労回復、抗酸化作用など嬉しい効果が期待できます。よく、民間療法で、「風邪をひいたらねぎを首に巻く」という話がありますが、これはねぎに含まれる成分から考えても理にかなった治療法と言えるかもしれませんね。

九条ねぎの歴史


九条ねぎの歴史は京野菜の中で最も古く、奈良時代、伏見稲荷大社が建てられた711年に、浪速から京都にねぎが移植されたのが始まりと言われています。「続日本後記」という歴史書では、九条村で水葱を栽培したとの記録が残されています。

また、九条ねぎに関する逸話として、弘法大師(空海)が東寺の近くで大蛇に追いかけられた時に、ねぎ畑に隠れて難を逃れた、という言い伝えがあります。このことから、東寺の周辺の農家では、弘法大師の縁日にあたる21日はねぎ畑に入らない、ねぎを食べないという風習が伝えられているそうです。

ちなみに、東寺とは、弘法大師が嵯峨天皇から給預された(預かった)寺で、現在は世界遺産にも登録されています。

九条ねぎの美味しい食べ方


九条ねぎは、その甘みや風味から薬味として使われることが多く、麺類や冷奴のトッピングには最適です。

特にうどんは、原料が小麦粉でミネラルが少ないため、ミネラルが豊富な九条ねぎを合わせることで栄養素を補うことができます。日本では、「関西のネギはうどん、関東のネギは蕎麦に合う」と言われることが多いのも、こんなところが理由にあるのかもしれません。

また、冬にかかせない鍋料理でも大活躍。冬の九条ねぎは特に甘く、鍋にトロっとした甘みをプラスしてくれます。チャーハンなどの炒め物に使っても、彩り良く美味しくいただけますね。

京都の飲食店では、九条ねぎを使ったメニューが豊富にあります。是非旅行の際は頼んでみてください。

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実は無関係?桃太郎と岡山のきびだんご

きびだんごは岡山県の特産品で、昔話「桃太郎」の中に出てくる食べ物としても有名です。漢字で書くと「黍団子」「吉備団子」の2つがありますが、黍団子は岡山県の特産品というわけではなく、黍(きび)で作られた団子全般を指すようです。

岡山県の特産品としては「吉備団子」の漢字が使われます。これは、材料に使われる「黍」に加え、現在の岡山県に位置した古代の地方国家の「吉備国(きびのくに)」の団子という意味が含まれています。

きびだんごの特徴


吉備団子は、もち米に砂糖や水飴を混ぜて練った「求肥餅」のお菓子です。黍は風味付けなどに使われる程度で、メインで使われることはあまりありません。形は丸く小さめ。昔は串に刺したものが一般的だったようですが、今は箱詰めで販売されているものがほとんどです。

味は、黍の風味がついたシンプルなものだけではなく、餡が入ったものや白桃味、黒ごま味、マスカット味など様々な種類があり、岡山県の最も有名なお土産品として長く愛され続けています。

きびだんごの歴史


吉備団子は江戸時代末期に誕生したと言われています。

もともと、吉備国は黍の産地であり、黍団子はよく作られていたと言われていますが、これをお茶菓子として、また、旅に持参しても食べることができる日持ちするものに改良を重ね、現在の求肥餅の「吉備団子」の形が出来上がったようです。

そして、この求肥餅の「吉備団子」を作ったのが、創業160年になる「廣榮堂」の初代、武田浅次郎。「廣榮堂」の公式サイトには、きびだんごの歴史や、昔話「桃太郎」についてなど、興味深い話が掲載されています。興味がある方は是非覗いてみてください。

吉備団子については他にも、吉備国にあった吉備津神社にまつわる説がいくつか存在しています。吉備津神社では昔から黍団子があり、それにヒントを得て吉備団子が作られた、という話や、吉備津神社の祭礼の供えものを、参拝土産として渡していたものが後の吉備団子である、という話など、様々な説があるようです。

きびだんごが登場する昔話「桃太郎」


日本人であればみんな知っている昔話「桃太郎」。桃から生まれた桃太郎が、鬼を退治するために犬、猿、雉を引き連れて鬼ヶ島へ向かうという話で、広まったのは室町時代だと言われています。

この話の中に、犬、猿、雉を仲間にするために桃太郎がきびだんごを与えるシーンが出てきますが、このきびだんごは、「黍団子」。岡山の特産品の「吉備団子」ではありません。

さらに、初期の桃太郎物語では、黍団子ではなく違う団子が登場していたという説もあり、岡山県の吉備団子と桃太郎の関係は、吉備団子の販売促進として後付けでできた可能性が高いようです。

ただし、桃太郎のモチーフは吉備国を平定した「吉備津彦命」という人物である、という説があり、岡山県と桃太郎に全く関係がないわけではなさそうです。現在では、岡山県は「桃太郎伝説発祥の地」として最も有名になり、吉備団子のパッケージにも桃太郎の絵が使われ、桃太郎のきびだんご=岡山県の吉備団子というイメージがすっかり定着しています。

ちなみに、桃太郎は陰陽五行説を元に作られているという面白い話があります。

陰陽五行説は、古代中国で生まれたもので、東洋医学のベースにもなっているものです。陰陽道において、北東は「鬼門」と言われ悪い方角、南西は「裏鬼門」と言われ鬼を封じる方角と言われていますが、それぞれに配置されている十二支が、まさに桃太郎の世界そのものなのです。

五行において、方角は十二支(干支)で表されます。「鬼門」である北東は「丑(うし)」「寅(とら)」、「裏鬼門」である南西から北西にかけては「申(さる)」「酉(とり)」「戌(いぬ)」が配置されています。さらに、この「申」「酉」「戌」が配置されている方角は五行の中で秋の象徴「金行」呼ばれ、果物で表すとなんと「桃」!

「桃」太郎が、「申(さる)」「酉(とり=きじ)」「戌(いぬ)」を道中お供にして、「鬼」ヶ島の鬼=丑(うし)の角を持ち、寅(とら=虎)のパンツをはいている悪しきもの、を退治しに行くという、桃太郎のお話が陰陽五行の中に隠されているというわけです。

ここでは簡単な説明しかできませんが、詳しく知りたい方は是非「陰陽五行説」についても調べてみてくださいね。

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つまづくと怪我するほど硬い?煮崩れしない五箇山豆腐(富山)

五箇山豆腐は、富山県五箇山地方で古くから作られている豆腐です。

その堅さは「つまづいて生爪をはがした」「枕にした」などとも例えられており、縄で縛っても崩れないほど。「堅豆腐」とも言われており、富山県以外では福井県、石川県の白山麓で作られています。

五箇山豆腐の特徴

豆腐は中国から日本に伝わりました。そして、中国から伝わった豆腐は「堅豆腐」でした。五箇山豆腐には、中国から伝わった当時の豆腐の形が残っている、と言われています。

もともと豆腐は「ハレの日」、つまり特別な日に食べるごちそうで、正月や祭りなどの際に各家庭で手作りされていたものでした。これが江戸時代、「豆腐屋」の出現により日常的に食べられるものに変わっていきます。現在市場に出回っている木綿豆腐や絹ごし豆腐のような柔らかい豆腐は、この豆腐屋が現れてから生まれたものです。

山間部である五箇山は豆腐屋の出現もかなり遅く、長らく豆腐はハレの日の食べ物として家庭で作り続けられていたため、昔ながらの堅豆腐の製法が残っていたのです。

五箇山豆腐は、地元の湧水を使って作っているため、ミネラルが豊富。また、重石を乗せて圧搾するため、水分が少なく大豆の成分がぎゅっと詰まっており濃厚です。通常の豆腐に比べタンパク質の量も多く、ベジタリアンには嬉しい食べ物ですね。

タンパク質は、人間が摂取するべき三大栄養素の一つ。筋肉を作るもとになる他、身体のあらゆる部分を作るためになくてはならない栄養素です。

また、豆腐は民間療法で古くから解熱剤ややけどの治療に活用されてきました。水切り豆腐に小麦粉とすりおろした生姜を混ぜ、ガーゼなどの布に広げ額に貼る「豆腐バスター」は、高熱をさげる効果が期待できます。やけどの場合は、薄く切った豆腐を貼ると痛みや熱を取り、跡が残るのを防いでくれると言われています。もともと水分が少ない五箇山豆腐は、このような民間療法にも使いやすく便利ですね。

五箇山豆腐の美味しい食べ方

五箇山豆腐を堪能するには、そのまま食べるのが一番おすすめです。薄く切ってわさび醤油で刺身のように食べたり、冷奴で食べるとその独特の食感がしっかりと楽しめますよ。

また、堅く煮崩れしづらいので、ステーキにしても良いでしょう。炒め物や煮物に入れても食感や風味もアクセントになり美味しくいただけます。

ちなみにヴィーガンやベジタリアンは生クリームやチーズの代わりに豆腐クリーム、豆腐チーズでスイーツを楽しむことも多いですよね。また、スイーツ以外でもマヨネーズ、タルタルソースなど、豆腐は幅広い料理に使われています。これらの料理で濃厚な五箇山豆腐を活用すれば、いつもと違った味わいを楽しめそうですね。

ただし、五箇山豆腐は水分が少なく堅いので、好みに合わせて豆乳を混ぜながら仕上がりを調整すると良いかもしれません。

世界遺産「五箇山の合掌造り集落」


五箇山は、庄川という河川の中流域に位置します。上流域には岐阜県の白川郷という地域があり、これら2つの地域では「合掌造り」という独特の住居形式の集落郡が残っています。これらの集落郡は、1995年「白川郷・五箇山の合掌造り集落」という名前でユネスコの世界遺産に登録され、日本では大きな話題となりました。

「合掌造り」というのは、急勾配の屋根が手の平を合わせた「合掌」の形に見えることから名がついたと言われています。五箇山、白川郷はどちらも豪雪地帯のため、この急勾配の屋根が家屋を雪から守る役目を果たしていました。また、この独特な屋根裏は、容積が広く暖かい空気がたまるため養蚕業に適しており、合理的に活用されていたようです。

合掌造りの集落はかなりの豪雪地帯のため、冬は陸の孤島となります。このため、道路整備など近代化の流れに乗り遅れ、奇跡的に昔ながらの集落が残ったと言われています。五箇山豆腐もこのような山間部の環境のおかげで、現代まで受け継がれてきたのかもしれませんね。

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