簡単おやつのレシピ付き。「アガベシロップ」の甘みを、料理やお菓子に上手に取り入れよう!

更新日:2022/12/14 公開日:2018/08/15

「アガベシロップ」はヘルシー志向の人の間で一躍人気になった甘味料です。

てんさい糖・黒糖・メープルシロップなど、甘味料にはいくつも種類があり、どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。

それぞれの特徴を生かして、料理やお菓子に使うのが一番。

アガベシロップはどのように作られているのか、どのような特徴があるのか、上手な使い方までご紹介していきます。アガベシロップを使った簡単マフィンのレシピ付き!

アガベシロップとは?


最近、健康意識が高い人の間で注目されているアガべシロップですが、そもそもアガベシロップとはどのようなものなのか、あまり知らない人も少なくないでしょう。

ここでは、アガべシロップの原材料や原産国、使用例などについてご紹介します。

アガベシロップの原材料とは

アガベシロップは、 リュウゼツラン科アガベ属ブルーアガベを含んだ、数種類のアガベの樹液が原料となっています。

ブルーアガベは、メキシコを中心に栽培されており、アロエに似た形をしている植物です。

アガベシロップを作るのに必要なのは、ブルーアガベの「ピニャ」と呼ばれる丸い株の部分です。圧搾法によりシロップの原料となる液体を抽出、その後ろ過し、煮詰めて濃縮していくことで作られます。

また、「テキーラ」というお酒も、ブルーアガベが原料になっています。アガベシロップと同じく「ピニャ」を使いますが、発酵・蒸留して作られるため、アガベシロップとはまったく違うものです。

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アガベシロップの原産国や使用例とは

先ほど触れたように、アガベシロップの主な原産国は、メキシコです。他に、オーストラリアやアメリカ・カナダなどもアガベシロップの輸出を行っています。

ブルーアガベが自生しているメキシコでは、古くからAguamielやHoney waterと呼ばれ、飲料や調味料として使用されてきました。

昨今では、世界的に輸出されており、お菓子作りや砂糖の代用品としてはもちろん、水やお酒などの飲み物に混ぜたり、パンやホットケーキにかけるなど、さまざまな形で使われています。

アガベシロップに含まれる栄養素や効果


アガベシロップを生活に取り入れたいと考えている人の中には、その栄養・効果について興味がある人も多いのではないでしょうか。ここではアガベシロップに含まれる栄養素や効果についてご紹介します。

アガベシロップに含まれる栄養素のビタミンEと効果

アガベシロップには、ビタミンEが含まれています。ビタミンEを多く含む食品には、他にアーモンド・オリーブオイル・アボカド・大豆などがあります。ビタミンEは、抗酸化ビタミンに分類され、LDL(悪玉)コレステロールを減らし、動脈硬化を予防する効果が期待されます。また、血行を促進する働きがあるとされ、肌の新陳代謝にも影響を与えます。ビタミンEは、過度に不足すると身体に悪影響を与える場合があることもわかっており、適度な量を摂取することが必要です。

アガベシロップに含まれる栄養素のビタミンKと効果

ブロッコリー・小松菜・ほうれん草・納豆・わかめといった食品に多く含まれていることで知られるビタミンKも、アガベシロップに含まれています。

ビタミンKは、骨に存在するたんぱく質オルテオカルシンを活性化することで骨形成を調整する効果や、血液の凝固を促進する効果があります。

ビタミンKも生活の上で重要な栄養素の一つなので、食事から摂取するように心掛けると良いでしょう。

アガベシロップに含まれる栄養素のリンと効果

体内のさまざまな細胞に存在することで知られているリン。

リンは主に肉や魚、卵や乳製品といった食品に含まれているので、動物性食材を食べないヴィーガンやベジタリアンの人は、意識して取りたい栄養素の一つです。植物性食材だと、リンは、しいたけ・とうがらし・豆類などにも含まれています。

リンは、人体に必要なミネラルの一種であり、骨や歯を形成するとされています。また、エネルギーを発生させる化合物の構成成分となったり、細胞の浸透圧を保つ働きをするなど、体内での多くの働きに関わっています。

リンは、過剰摂取すると、カルシウムの吸収が低くなることがあり、適量を摂取することが大切です。

アガベシロップに含まれる栄養素のカリウムと効果

カリウムは、塩分の過剰摂取を調整する働きがあり、神経の興奮性や筋肉の収縮にも関わる栄養素です。

カリウムが不足すると、脱力感や食欲不振、精神障害、不整脈といった症状が出る場合があります。また、多量にカリウムを摂取した場合は、体内の調節機能が働くことから、体内でカリウムが過剰となることは少ないようです。

カリウムも、生活の上で必要な栄養素の一つなので、適度に摂取することを心掛けましょう。

アガベシロップに含まれる栄養素のナトリウムと効果

ナトリウムは、主に醤油や塩、味噌などの調味料や、調味料を含んだ加工食品に含まれます。

人体に必要なミネラルの一種である一方、多量に摂取することでむくみや口の乾き、高血圧など、健康リスクを高める危険があります。

生活の上で必要な栄養素ではありますが、摂りすぎには注意が必要です。

アガベシロップのGI値は?

アガベシロップは、他の砂糖と比較すると、1.3倍の甘さを感じると言われています。そのため、少量の使用で済むので、コスパが良いという利点があります。

また、アガベシロップは低GI食品としても有名で、GI値はわずか21。白砂糖のGI値は100前後、てんさい糖のGI値は65。白砂糖の代用品として使用する分には、GI値でかなりの違いが出ます。

アガベシロップの注意点

アガベシロップに含まれるフルクトース(果糖)については、少しだけ注意が必要です。フルクトース(果糖)は、はちみつ・果実類(ベリー)・メロンなどにも含まれています。フルクトース(果糖)は、肝臓で代謝されるため、摂りすぎると肝臓に負担をかける恐れがあります。GI値が低くても砂糖は砂糖、適量を守って摂取してください。

アガベシロップの購入方法


健康意識が高い人に注目を集めているアガベシロップの栄養素や効果、効能についてご紹介しました。生活に取り入れてみたいけど、どこで買えばいいか分からない方もいるかもしれません。ここではアガベシロップの購入方法や割高な理由についてご紹介します。

アガベシロップが高価なのには理由がある


アガベシロップは、他の砂糖に比べて少し高価だと感じませんか?

それは、アガベシロップに使われる「ピニャ」が、6年以上もかけて大切に育てられたブルーアガベから採取されるからなんです。

サトウキビは約1年の栽培期間、甜菜(てんさい糖の原料)は約7~8か月の栽培期間、これらと比べ、ブルーアガベは6年以上の栽培期間。非常に手間暇がかかっているのが分かりますね。

アガベシロップの購入方法

アガベシロップは、一部食料品店や、大手スーパーでも購入することができるのはもちろん、通販でも購入することができます。大手ECサイトにも豊富なラインナップが取り揃えられているので、探してみてくださいね。

アガベシロップの選び方

アガベシロップを日常的に取り入れたい人にとっては、値段も重要かもしれません。

しかし、それ以上に、購入する際は、商品紹介のページで成分記載をチェックすることを強くおすすめします。

アガベシロップによって、含まれている栄養素の種類や量が大きく変わります。栄養素などの表記をよくみた上で、値段を考慮して購入すると良いでしょう。

アガベシロップはお菓子作りに人気


クセがなく、はっきりとした甘さのアガベシロップは、お菓子作りに向いています。

他の砂糖を使うよりも、少量で甘さを感じることができますよ。

ここでは、気軽に作れるマフィンの作り方を紹介します!

【材料A】

  • 薄力粉 150g
  • ベーキングパウダー 小さじ2
  • 塩 小さじ1/2

【材料B】

  • アガベシロップ 40g
  • 豆乳 160g
  • 菜種油 50g
  • バニラエッセンス 適量

【オプション】

  • フルーツ 適量
  • てんさい糖 適量


マフィンの作り方は簡単です。

① 材料Aをあらかじめふるっておきます。
② 材料Bを泡だて器で混ぜ合わせます。
③ Bのボウルに、Aを入れて混ぜ合わせます。
④ 型に流し入れ、180度のオーブンで約30分焼いて完成です。

フルーツマフィンにする場合は、型に生地を流し入れる際に一緒に入れます。

表面に、てんさい糖をまぶしてから焼くと、サクっと焼き上がります。

同じレシピで、他の砂糖を使う場合は、甘さを感じるのに50g必要です。

アガベシロップを使ったマフィンと食べ比べてみるのも楽しいですね。

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アガベシロップは和食にも合う


アガベシロップはすっきりとした甘さなので、和食にもぴったり。煮物を作る際、みりん代わりに使ってみましょう。

その際も少量で甘みが出ますので、味見しながら加減して加えてください。

また、毎朝のヨーグルトなどに少量かけるだけでも甘みが広がります。アガベシロップはクセがなく使いやすい甘味料ですので、上手に取り入れてみてください。

6年以上大事に育てられたブルーアガベから作られる、アガベシロップ。

自然の恵みを、食卓で感じてください!

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