「人に聞く」のではなく「自分に効く」身体作り。治療家の観点から思う、食のありかたとは?VEGETARIAN BEAST(ベジタリアンビースト)【目白】≪後編≫【Vegewel特典】

更新日:2019/02/01 公開日:2017/10/13

美味しくてボリューム満点!魅力的なビーガンメニューをイートインでもテイクアウトでも楽しめる「VEGETARIAN BEAST(ベジタリアンビースト)」。

後編では、ベジタリアンビーストで監修も行う鳴海理恵さんが「治療家」として伝えたい、食への想いを語っていただきました!

≪前編≫リピーター続出の絶品ビーガンハンバーグ!食欲そそる野菜デリの数々。VEGETARIAN BEAST(ベジタリアンビースト)

VEGETARIAN BEASTの場所や詳細な情報はこちら

自律神経・血流・免疫力を整える!「薬いらずの体へ」をモットーとした治療院。


ベジタリアンビーストの3階には、「気血免疫療法会 VE&BI治療院」という治療院が入っています。実はここ、理恵さんが院長をつとめる治療院。ベジタリアンビーストがオープンする前、2014年から運営しています。

「VE&BI治療院には、肩コリ腰痛などのセルフメンテナンス目的の方から、アトピー症状や重めの疾患を抱えた方まで、様々な方が訪れています。

ただ、治療院のスタンスは、『病気を治そうとするのではなく、体を治す』。症状が違っても、根本的な部分は変わりません。だからこそ、誰でも受けることができる、オールマイティな治療とも言えます。

身体を良くすることに損はナシ!どなたにでも受けていただきたい治療です!」

治療の目的は、病気を治すことではなく、施術により身体の免疫力を高めること。

「病名より大切なのは体質です。その人の体質・体調を読むことで、崩れた身体のバランスを中庸に近づける。中庸こそが、身体の免疫物質が最も活発に働くゾーンなのです。

このゾーンに入るお手伝いをすることが私たちの役目です。

実際、多くの方がこの免疫ゾーンに入ることで様々な症状を回復させているんですよ!」

免疫と食の密接な関係。


今は治療家としても活躍する理恵さんですが、元々食事にも興味があり、治療と並行して食の勉強にも励んでいました。

「15年ほど前は一般企業に勤務していましたが、その頃から食事や運動、鍼、マッサージなど、健康に関してはかなりマニアレベルで興味があり。

そんな中、ずっと疑問に思っていたのが、『どうしてみんな、治療だけで効果をあげようとするのか?そして、食事で身体を治そうとする人は、どうして必要以上に食事だけで効果をあげようとするのか?』。

私も将来的に治療の道へ行くのか、食の道へ行くのか、悩んだ時期がありました。」

そして理恵さんが出した答えは、「両方学ぶ」。免疫力には両方必要だという結論でした。

その後理恵さんは、アメリカ・マサチューセッツ州にある「クシ・インスティテュート」という、マクロビオティックの学校に留学する決意をします。日本でまだマクロビオティックという言葉が浸透する前でした。

「なぜか昔から頭の中に『マクロビオティック』って言葉がずーっとあったんですよね。

学ぶなら絶対にこれだ!という確信でアメリカに向かいましたが、わたしのカンは見事に的中しました。

学ぶことすべて自分が抱いていた疑問を説いてくれるものでした。」

中でも理恵さんの心に強く響いたのが、「陰陽論」。物事の変化は「陰」と「陽」という、2つの気から起こっており、そのバランスを取るのが大切と言われています。

「学校で学んだのは、考え方や理論が中心。その中でも『陰陽論』は一番ガツンと来ました。治療で学んだ『自律神経』の考え方と全く一緒だと感じたんです。

結局、治療にしても食べ方にしても、もとは同じ。バランスの中に本当の免疫力が整っていくものだと実感しました。」

治療と食。どちらも、身体のバランスを整えるものであり、自身で免疫力を高めていけるもの。「病気を治す」のではなく、「身体の深部を治す」ものです。

「人に聞く」のではなく「自分に効く」身体作りを。


皆さん、風邪などで身体の調子が悪い時、「病院に行って治してもらおう」「薬に治してもらおう」とつい思ってしまいませんか?私もそう思っていました。

でも、理恵さんのお話を聞いて、そうではないと納得!自分の身体は、自分でコントロールしなければいけないんですよね。

「何よりも重要なのは、体を治すことの前に精神、つまり気血の気のような部分。

『治療やれば体治るんでしょ?』じゃダメなんです。そこに本人の意思もなければ、本当の意味での治療にならない、結局何も変わらないんです。

血や肉を整えていく治療だけではなく、気も整える治療。血と気が合わさって本当の免疫力になっていくんです。」

理恵さんは治療院の患者さんに、治療だけで治すのではなく、食事や運動など、バランスを考えて身体を改善していくように伝えているそう。

「治療だけ、食事だけ、だと身体はバランスを崩してしまいます。色んなものを総合的に見て、バランスよく身体を改善していくのが大切です。

今、自分の身体に必要なものを身体に与えてあげること。バランスを考えながら自分を模索していきましょう!」

「人に聞く」のではなく、「自分に効く」身体の改善方法を見つけていくことが、健康には何より大切なことなのです。

健康になるのは楽しく生きるため!無理せず、融通を効かせることが究極の「バランス」。


自分の身体を自分で治す意識はとても大切ですが、無理をして、ガチガチになりすぎるのもよくない、と理恵さんは話します。

「学校の同じ施設内にいた、マクロビオティックの食事療法を受けに来ている方を見て、少し疑問を感じたこともありました。『食べ物だけで治そうとしすぎて、他がみえていないのでは?逆にバランスを崩して治りにくくなっているのでは?』と。

食事だけに必死になって、逆になにかこじれていないかな?って。結局、食事の中の陰陽だけではなくて、食事だけじゃない何かを取り入れてバランスを保つことも陰陽であり、大切なものなのだと確信しました。」

あまりにルールに敷かれすぎると、身体は落ちていく。人間には、少しくらい毒があった方が良い、というのが理恵さんの考え方です。

「遊びの部分がないと、人生意味がないじゃないですか!あまり固くならず、『これをやった方が楽しく元気に遊べる!』くらいの気持ちで良いと思います。

生きるため、楽しむために健康になるんです。ガチガチになりすぎると逆に免疫力は低下してしまいます。融通を効かせること。これもバランスですね。」

食文化の一つとして、ベジタリアン・ビーガンを!


最後に頼政さんと理恵さんは、ベジタリアン・ビーガンを、食事の文化の一つとして多くの人に知ってほしいと話してくれました。

「中華やイタリアンを食べるように、今日はヴィーガンにしよう!と言ってもらえるよう、ヴィーガンを食文化の一つとして日本により浸透させていけたらと思っています。

普段は肉食でも、ヴィーガンでも、男性でも女性でも、酒飲みでもノンアルコール派でも、いろんな人にヴィーガンを楽しんでもらえる場所でありたい。

治療院に来てくださっている患者さんも、『治療のあとに、セットでお食事もできるから楽しみ!』と言ってくださっています。食と治療、トータルでヘルシーライフを提唱できる場をこれからも作っていきたいです。」

ベジタリアンビーストでは、食事と一緒にお酒も楽しめるよう、極力健康に配慮したお酒を取り揃えています。

「ベジタリアンはサラダだけ食べている。そういう考え方をぶちこわしていきたい!

素材が確か、調理法が確かであれば、暗いよりも、おいしくカラフルな方が体だけじゃなく気持ちも和らぎますよね?もっと身体が喜ぶ食事があることを知ってほしいんです。

二日酔いや風邪など、日常の不調を改善したい方も是非お越しください。」

お二人ともとってもお話好き!そして、確固たる信念をもっています。取材もワイワイ楽しくとても盛り上がりました。

なんでも気軽に相談できるベジタリアンビーストで、美味しく楽しく身体を見つめなおす第一歩を踏み出してみては?

Vegewel特典

記事を読んでいただいた皆さんに、Vegewel特典をいただきました。

オーダーの際に「ベジウェルの記事を見た」とお伝えいただくと、グラスワインを1杯サービス!(2017年11月15日まで)

是非この機会に「VEGETARIAN BEAST」へ!

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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Vegewelでレストラン検索


Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。