八百屋さんや、デリバリー。あらゆる方法で、新鮮野菜をお届けします!ベジオベジコ【根津】≪後編≫

更新日:2019/02/01 公開日:2017/06/29

東京都の下町、根津のベジオベジコは、ECサイトから火がついた「農家とお客様をつなぐ」野菜の架け橋を目指す「次世代の八百屋さん」です。

代表の平林さんに様々なお話を伺っているインタビューも、今回が最終回。

後編では、ベジオベジコが展開する、八百屋さん以外の事業を紹介していきます!

「農家さんをハッピーに」をコンセプトに様々な野菜事業を展開。


ベジオベジコでは、ECサイト、八百屋さん以外にも、美味しく安全な野菜を広めるために、様々な事業を展開しています。売り方は色々ですが、変わらないのは、「農家さんをハッピーに」というコンセプト。

「同じ品質、同じ美味しさの野菜を届けることに変わりはありませんが、届け方に違いを付けています。今までとは違う、様々な売り方で、様々な方達に野菜を届けています。」

この様々な事業展開は、「食品ロスが少なくなる」というメリットにもつながります。できるだけ仕入れた野菜を無駄にしないよう、あらゆる方法で野菜を届ける。まさに、今の時代にマッチした、「エコ」な展開とも言えます。

アプリを使った便利で速い宅配サービス。


ベジオベジコでは、野菜の宅配サービスも行っています。アプリを使って簡単に注文でき、しかも当日配達も可能!

現在の配達エリアは、港区、渋谷区、目黒区、世田谷区、中野区、品川区、新宿区、文京区、荒川区、台東区、北区のそれぞれ一部地域ですが、30~40代の女性を中心に、人気を集めています。

詳細を知りたい方は、こちらの公式サイトをチェックしてみてくださいね。
VEGERY organics

宅配は、個人のお客様はもちろん、飲食店へも可能。常に十分な量の野菜を確保しているため、希望通りの量を届けることができるそう。これは先ほど紹介した、様々な事業展開により、できるだけロスを減らすことができているため。

「自分達で野菜を調達するのが大変な方達から、まとめて野菜を配達してほしい、というオーダーをいただくこともあります。常連さんからは『お任せで1万円分持ってきて』などとお願いされることも。また、野菜以外に、スムージーなど、野菜を使ったメニューのデリバリーも可能です。」

アプリを使ってみて良いと思ったお客様が、根津の店舗を訪れてくれることも多いそう。もちろん、根津でベジオベジコを好きになり、アプリやECサイトを活用するようになったという逆のパターンも。事業間での相乗効果も、ベジオベジコの強みです。

企業の福利厚生にも!


「ベジオベジコでは、企業向けの社内マルシェも行っています。店頭で売れないけれど、まだまだ新鮮な野菜を、企業の福利厚生で社員の方に安く販売しています。見た目が悪くても、美味しく食べられる野菜が沢山あるので、好評いただいています。」

理解がある企業が多く、ありがたいと話す平林さん。大手の利用も多く、食材に対する意識が高い企業が確実に増えているのを実感しているそう。

クラウドファンディングで改めて実感した、野菜へのニーズ。


ベジオベジコが根津に八百屋さんをオープンする時に行っていたのが、クラウドファンディングです。

「もちろん資金調達の意味合いもありましたが、それより、自分達がやろうとしていることが、世間にどう評価されるかを知りたい、という気持ちがありました。目標金額を達成しないようであれば、ニーズが少ないという指標になる。達成すればやる価値がある、と思いチャレンジしました。」

結果は、野菜へのニーズの高さを実感できる、予想以上に良いものでした。クラウドファンディングを見て初めてベジオベジコのことを知り、支援した、という方も多く、そこでは農家とのつながりもできたそう。クラウドファンディングは、プロモーションとしても高い効果を発揮したのです。

「クラウドファンディングの良いところは、自分達だけでは発信できないところにも、我々のやりたいことを発信してもらえたことです。中でも、30代の若い世代の農家さんが、我々のやりたいことを応援してくれたのは大きかったし、励みになりました。」

今後は、つながりができた農家の、横のつながりを強くする助けになりたい、という平林さん。

こだわりがある農家は、全国に沢山あるものの、まだまだお互いを知らないところが多い。そこの橋渡しも、今後ベジオベジコで手伝っていけたら、と思っているそうです。

ベジオベジコで、好きな野菜を増やそう!


平林さんは、ベジオベジコの事業を始めて、ある変化があったそうです。

「実は、事業を始める前は、そこまで野菜に詳しかったわけでも、自分が食べる野菜を意識していたわけでもありません。農薬などの知識もなかったので、勉強を重ねました。その後時を経て、美味しい野菜を食べることが日常になり、舌が変わりました。サラダの味など、野菜の味に敏感になりました。今では、オフィスでお昼ご飯を食べる時には、自社の野菜を使って料理しています。」

今では美味しい野菜の味を知り、生活が変わった平林さん。今後どんな方にお店に来てほしいですか?と尋ねたところ、こんな答えが。

「今まで野菜に興味がなかった方や、野菜を料理してみたい!という方に是非来てほしいです。お店では珍しい野菜も多いですが、スタッフが『こういう食べ方がありますよ』とおすすめしますので、是非色んな食べ方を知ってほしいです。また、嫌いな野菜を、あえてベジオベジコで買って行って食べてみて欲しい。『嫌い』って、嫌な思い出と共にあるものじゃないですか。そういうトラウマのようなものを、ベジオベジコの野菜を食べ、『美味しい』と思うことでなくしていってほしいんです。」

ベジオベジコの野菜で、1つでも食べられる野菜を増やしてほしいという平林さん。食べられるものが多いということは、とても楽しく、世界が広がること!

あなたもベジオベジコの野菜を食べて、食の世界を広げてみてください!

≪前編≫下町に現れたオシャレで楽しい八百屋さん!ベジオベジコ

≪中編≫人気スムージーブランドが、八百屋さんを始めた理由とは?ベジオベジコ

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

ベジオベジコ
03-3827-4831
東京都文京区根津1-26-5

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。