インタビュー

私達は食べ物でできている。地元の方に食事を見直すきっかけを。駒沢vegebon(ベジぼん)【駒沢大学】≪後編≫

駒沢大学駅近くのビーガン・カフェ「駒沢vegebon(ベジぼん)」。

オーナーのゆみこさんは、自身も農業を学んだ、野菜のスペシャリスト。厳選されたオーガニック野菜を生かしたビーガン家庭料理を提供しています。

そんなゆみこさんに様々なお話を伺っているインタビューも、今回が最終回。後編は、ゆみこさんが駒沢vegebon(ベジぼん)をオープンした経緯、お店やお客様に対する想いについて伺いました!

≪前編≫緑とお花の道を抜けると、癒しのビーガン・カフェ!駒沢vegebon(ベジぼん)

≪中編≫vegebon=野菜をたくさん召し上がれ!厳選野菜をたっぷり食べられる。駒沢vegebon(ベジぼん)

vegebonの場所や詳細な情報はこちらから。
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ビーガン家庭料理のカフェをオープンした経緯とは。


ゆみこさんはビーガン(ベジタリアン)だからビーガンカフェをオープンしたのでしょうか?

「私がビーガンになったのは、地球に対する愛とかそのような立派な考えではありません。”何となくそうなってしまった”ゆるいタイプです。しかし考えてみると母はヨギでしたし、父は食事制限をしていたので、食事やおやつやジュースも母の手作りのものばかりだった環境がベースにあるのかもしれません。でも本当に美味しいものって、やっぱり手づくりかなぁ、と思うんです。手間以外に余計なものは入れないで作るような母親が作るような料理やおやつ。でも外食ではなかなかそれは食べられないから、私が紡いで必要としている人に広げていきたいと思ったのがお店を始めるキッカケのような気がします。美味しいものを食べると、つい笑顔になる。そのきっかけを作れる仕事って何だか幸せだし、そんな輪が広がったら幸せな社会になるのかなぁ、なんて思います。」

お母様から教えてもらったことを、今度は自分が誰かに伝えたい。そして、食で人を笑顔に、幸せにしたい。カフェのオープンした理由には、そんな想いがあったんですね。

「料理やヨガに限らず、何かを介して表現することの豊かさを伝え、それがドンドン循環して良い巡りになればいいな、と思っています。」

今来てくれる人を大切に。


駒沢vegebon(ベジぼん)のお客様は、何度も来店してくれるリピーターの方が多いそう。地元の方はもちろん、評判を聞いて食べに来てくれるビーガンの方も。

今後、新たに来て欲しいお客様は?と聞いたところ、ゆみこさんは。

「まずは今来てくれている人を大切にしたいな、と思っています。定期開催のイベントも、今はあえてあまり告知をせずやっています。お店の雰囲気やポリシーをわかってくれているリピーターさんが多いのもありますし、お店に来て、自分のニーズとマッチすると思ってくれた方に、また来ていただければ嬉しいです。今のように少しずつお客さん同士が繋がって、自然な形で広がっていくのが無理のないスタイルだと思うし、私自身、自然体が心地よくて好きなので。」

純粋にお店に来てくれた人を大切にし、その方にまたリピートしてもらう。そんなゆみこさんの姿勢が、多くの人に愛され、通われ続けるお店を作っているのです。

ボランティアスタッフとの素敵な関係。


前編で登場したお店の常連の藤本さんは、駒沢vegebon(ベジぼん)のボランティアスタッフでもあります。藤本さんが、vegebonをお手伝いすることになったきっかけは。

「2016年8月に、こちらに引越してきました。夫が『近所に良いお店がある』と見つけてきたのがvegebonです。休日に家族で食事に来たり、週に2回ほどお弁当を買いに来ていました。子供を育てていく中で、改めて食についてしっかり勉強したいと思っていた時に、ゆみこさんと知り合って。ここで是非学びたい、と思い、ボランティアスタッフになりました。(藤本さん)」


vegebonは、ボランティアスタッフにお店をお手伝いしてもらい運営しています。ボランティアなので、お給料はないですが、変わりにこんな素敵な仕組みが。

「時給を決め、vegetonで作った通帳に、働いた分の金額を記入していくんです。金額がたまったら、vegebonでの食事や、デリを買う時に使えます。私はこれで、仕事帰りにデリを買って帰っていますよ!(藤本さん)」

オリジナルの通帳を作るアイデア、とても面白い!

「私の娘も、ここの食事が大好き。お家でもベジ食で、身体もとっても健康です。また、『安心して食事できるお店が近くにあるのはありがたい!』と私のママ友からも喜ばれています。(藤本さん)」

普通の雇用関係とはまた違う、ゆみこさんと藤本さんの素敵な関係。こんな風に、素敵な人間関係が繋がっていくのは、アットホームな駒沢vegebon(ベジぼん)ならではです。

駒沢vegebon(ベジぼん)が、人と人をつなぐ場所に。


藤本さんがママ友にお店を勧めてくれたことにより、お店を利用してくれる近所の方がまた増えました、とゆみこさん。

「麻衣さん(藤本さん)が食を改めて見直すきっかけをここで見つけてくれました。そして、次は麻衣さんが、お友達にそのきっかけを作ってくれている。このお店が良い出会いの場になっていると感じています。良い「循環」ですよね。」

安心して食べられる昔ながらの製法のものや、薬品を使っていない食材、オーガニックに携わる人達の尊さなどを、多くの人に知ってほしい。

地域の人が、週に1回でもビーガン(ベジタリアン)食を食べて、今ある価値観を異なる角度から見直すきっかけの場でありたい。

人と人との出会いが、そんなゆみこさんの「想い」をどんどん循環させ、藤本さんもお菓子作りを介し、そんな想いを広げていってくれています。

「地域の方達に、vegebonの食事を食べて、『ビーガン料理案外イケる!』とか、『身体が軽い!』と感じてもらえたら、とても嬉しく思います。ご自身の負担にならない程度に、食事を見直すきっかけを、vegebon作っていけたら。」

私達を作っている「食べ物」。その大切さを知ってほしい。


最後にゆみこさんは、こんなお話をしてくれました。

「私達は、食べ物でできています。食べ物を変えれば、身体の中で作られるものも変わってきます。食べ物の選び方を知ることは、どのように生きるか?くらいとても重要なのではないでしょうか」

今は、製造効率を考え、添加物をたっぷり入れた食品も多く存在します。しかし、効率を得た一方で、私達は失っているものもあるのかもしれません。

「人の身体に入る添加物は、一過性では影響がなくても、後々積もり積もってくると、毒になってくることもあります。野菜も一緒です。農薬は、その場は品質を保つために良いかもしれない。でも、地球の長いスパンで見たら、どうでしょう?地球に取っても悪い影響があるかもしれません。そういう考え方を知ってもらうことが大切だと思うんです。」

そのような考えを持つと、自然栽培の野菜を作ることがいかに大変かも見えてきます。

「誰がどのようにして身体に優しい野菜や調味料を作ってくれているのか。生産効率が悪い中、どれだけ大変な苦労をして作っているのか。その気持ち、その意味を知ってほしい。豊かな食事って何だろう?、オーガニックが流通のスタンダードになったらどれだけ身体にもたらすギフトがあるのだろう?、私はこのように考えるようになってから、今までよりも丁寧に生きるようになりました。」

誰かの想いと努力の上にできている安全な食材。そしてそれを食べるということは、誰かの想いや努力や愛情で、自分の身体が作られているということです。

自分の大切な身体を作る「食べ物」。これを機に、少しずつ見直してみませんか?

ゆみこさんを始め、vegebon(ベジぼん)の皆さんは、ほんわか優しい雰囲気の素敵な人達。きっと親切にお話してくれますよ。

駒沢vegebon(ベジぼん)は、完全ビーガン、100%オーガニック野菜を使用したカフェ。そして、全く気取らない、家庭料理が食べられる地域のお店。

食を見直すきっかけをくれる食事や出会いが待っているかもしれません!

≪前編≫緑とお花の道を抜けると、癒しのビーガン・カフェ!駒沢vegebon(ベジぼん)

≪中編≫vegebon=野菜をたくさん召し上がれ!厳選野菜をたっぷり食べられる。駒沢vegebon(ベジぼん)


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奥田彩(Aya Okuda)

奥田彩(Aya Okuda)

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フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。

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