大豆ミートで唐揚げ・ハンバーグを作ってみた!大豆ミート試食会≪前編≫

ベジタリアン食への知識をさらに深めるため、Vegewelのスタッフが集まり、大豆ミート試食会を実施しました!

普段からベジタリアン食を作り慣れているベジフードプロデューサーの千葉芽弓さんをリーダーに、今回は「大豆ミート唐揚げ」「大豆ミートハンバーグ」「大豆ミートひき肉」の3種類を調理。もりもり食べる男性スタッフ、お肉大好き女性スタッフもいる中、果たして…。

前編、後編の2回にわたりお届けする今回のレポート。前編では、今回調理したメニューについて詳しく解説していきます!

参考記事
お肉好きも食べてみたくなる!大豆ミートを選ぶ8つの理由と使い方のコツ

大豆ミートとは…?


まずは簡単に、大豆ミートの説明を。

大豆ミートは、油分を圧搾した大豆を成形して作られている、「お肉もどき」の食材です(製造方法はメーカーにより異なります)。

「大豆ミート」「ソイミート」ともいわれますね。大豆100%のものもあれば、エンドウ豆や玄米を混ぜているものもあり、種類は色々。形も、ひき肉のような小さな粒のものから、から揚げに使える塊のもの、スライス状のものなど様々です。

大豆がメインの食材なので、たんぱく質や食物繊維が豊富。動物性の成分が一切入っておらず、健康にもダイエットにも良いと、注目を集めています。

ベジタリアン、ヴィーガンの中ではお馴染みのこの食材。オーガニックショップや、一部スーパーでも販売しており、以前より簡単に手に入れることができるようになってきています。

参考記事
ビーガン(ヴィーガン)とベジタリアンの違いについて

今回作った大豆ミートメニューはこちら!

今回はキッチンスタジオを借りての試食会。限られた時間の中でしたが、無事に3品が完成!

【大豆ミートひき肉】


大豆ミートをお湯で戻しておき、丁寧に絞った後、下味をつけ、炒めます。


今回は、肉みそ風にしたものをお野菜の上に乗せてピンチョスに。パーティ―にも合う一品です。下味がしっかりついているため、お肉にひけを取らない満足感。シャキシャキの紅芯大根ともとても合いました。

【大豆ミートからあげ】

からあげは、2種類の大豆ミートを使用。


こちらはエンドウ豆入りの大豆ミート。大豆ミートは乾物なので、見た目は麩のような感じです(麩より身が詰まっており硬いです)。


大豆100%の大豆ミート。エンドウ豆入りのものと比べると、色が濃いのがわかりますね。

こちらをお湯につけしばらく置いておき、丁寧に絞った後、下味をつけ、かたくり粉を良くもみこみ、油で揚げていきます。今回はかたくり粉を使ってグルテンフリーにしましたが、中力粉を使っても良いですね。


からあげは、3種類のソースで食べ比べ!

まず最初は「バンバンジーソース」。練りごま、醤油、酢、ネギなど、通常のバンバンジーソースを作る工程とほとんど同じですが、甘味は砂糖ではなく、「てんさい糖」を使っているところがヘルシーポイント。味はほとんど変わりません。


こちらは「スイートチリソース」と「豆腐タルタルソース」をつけていただいたからあげ。

スイートチリソースは、バンバンジーソース同様、材料は通常のレシピとほとんど同じですが、甘味にはメープルシロップを使用。できるだけ自然の食材を使った試食会です。

また、ベジタリアンの中には、卵、乳製品を一切食べない方もいますが、今回作った豆腐タルタルソースは、そんな方でも安心して食べられるソースです。豆乳、マスタード、白みそなどを使うことでコクを出し、豆乳ヨーグルトを水切りしたものでこっくりとしたタルタル感を表現しています。

こちらも甘味はてんさい糖を使用。玉ねぎや大根、ニンジンなどのみじん切りと和えて、食感を出します。


最後はシンプルにソースなしでいただいてみました。アツアツでジューシー!ソースなしでもどんどん箸が進みます。

それぞれ、とても美味しい!見た目も「からあげ」そのものですよね。かたくり粉を良くもみこんだことで、鶏肉のプルンとした部分の食感も良く出ていました。

ちなみに、エンドウ豆入りと、大豆100%、それぞれの違いは、正直調理の過程や試食の段階ではほとんどありませんでした。ただし、栄養素の部分でこだわりがある方は、エンドウ豆が入ったものをチョイスすると、大豆100%のものよりもビタミンやミネラルなどが比較的摂取できると思います。


大豆の戻し時間、揚げ方により、多少の食感の違いもありましたが、全体的にお肉と同じ満足感でいただくことができました!

【大豆ミートハンバーグ】

ハンバーグは、肉みそで使用したひき肉仕様の大豆ミートを使います。こちらも下味はつけた方が美味しいです。


卵を使わずに調理するため、今回はつなぎで北海道産のつくね芋を使いました。つくね芋は、すりおろすとかなり粘度が高く「モッタリ」とするため、つなぎにピッタリ。簡単に手に入るものだと、山芋などを使っても良いかもしれません。

また、玉ねぎの他にも、レンコンなどの食感のあるものをみじん切りにして加えることで、噛みごたえをプラス。根菜の栄養素が加わり、バランスも良くなります。


トマトソースを下に敷き、その上にハンバーグを乗せ、上から「豆乳チーズソース」をたっぷり乗せました。彩りも良く食欲をそそりますね。

豆乳チーズソースは、豆乳や白玉粉、白みそなどでチーズの濃厚な味わいを再現しています。食べごたえバッチリ!お子さんも喜ぶ味ですよ。


おろしダレでも美味しくいただけました!ソースやタレを変えることで、味のバリエーションは無限に増えていきます。

ハンバーグの方も、お肉に引けをとらない食べごたえ!お肉より油分がないためさっぱりとしていますが、その分冷めても美味しくいただけました。かたくり粉を全体にまぶすことで、型崩れせずに焼きげられます。

試食してみて…

今回の試食会で話題になったのは何といってもソース!ソース次第で、同じ大豆ミートでも様々な味を楽しめ、飽きが来ません。

また、ソースは、特に意識せずいつも通り作っても、ベジタリアンが食べられるものが意外と多いのです。ただし、タルタルソースやチーズソースなど、卵や乳製品を使うソースは、今回のように別の食材に置き換えして作る必要があるため、知識が必要になるかもしれませんね。

試食会にも関わらず、美味しさのあまり5名で全てのメニューをペロリと食べてしまい、かなりお腹いっぱいに…。大豆ミートはお肉に引けを取らないくらい(それ以上?)食べごたえがあり、お腹にたまります。

≪後編≫へ続く…
後編では、大豆ミートの調理ポイントや、大豆ミートとお肉の違いについて詳しく解説!また、千葉さんが調理して持ってきてくれた他のベジタリアンメニューについてもご紹介します。お楽しみに!

オススメの大豆ミートはこちら


ゼンミート ミンチタイプ
【原材料】 脱脂大豆(遺伝子組み換えでない)、玄米粉(国産)

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。