【特産品シリーズ:沖縄】ピリッとクセになる、泡盛と一緒に食べたい島らっきょう(沖縄)

更新日:2019/02/01 公開日:2017/01/22

島らっきょうとは、沖縄で生産されているらっきょうの品種です。

一般的ならっきょうとは違う沖縄独自の品種であり、沖縄本島だと糸満市、離島だと伊江島や久米島などでも生産されています。

島らっきょうの特徴


島らっきょうは、日本で広く流通しているらっきょうに比べて小さめで、においが強くピリッとした辛みが特徴です。

「らっきょう」と言いつつ、形の面ではエシャロット、においや辛みの面では、ねぎに近いかもしれません。収穫時期は12月頃から6月頃まで。最も美味しいのは春の時期です。

島らっきょうの独特のにおいは「硫化アリル」という成分によるものです。硫化アリルは、独特のにおいがある野菜、ニンニクやねぎにも含まれています。硫化アリルはビタミンB1の吸収を良くする効果がある他、抗酸化作用、免疫力向上、疲労回復などの効果が期待できます。沖縄のような、暑く、体力を消耗するところで食べられるのも頷けますよね。

さらに島らっきょうは、水溶性の食物繊維を含んでいるため、便通にも効果があると言われています。

沖縄の「在来種」島らっきょう


島らっきょうは、沖縄で古くから栽培されている在来種です。在来種とは、ある地域に古くから繁殖し続けている種類のこと。別の種との掛け合わせなどがなく、もともとの種がそのまま受け継がれている品種ということです。

沖縄にはこのような在来種の食材が多く存在しています。日本の中でも沖縄の気候は独特なため、このような在来種が今も作り続けられているのかもしれません。

沖縄の在来種の食材には、島ニンジン、島ニンニク、島かぼちゃなどなど…頭に「島」とつくものがありますが、これは沖縄の方言で「沖縄の」という意味。沖縄では、泡盛のことも「島酒」と言ったりしますよね。自分達の土地の食材や酒に誇りを持っている沖縄の人たちの気質が伺えます。

飽食の時代、このような伝統的な食材が作り続けられ、生活に密着しているのは素晴らしいことですね。今後も廃れることなく作り続けていって欲しいものです。

島らっきょうの美味しい食べ方



島らっきょうは、その食感と辛みを楽しむなら塩で浅漬けにするのがおすすめです。そのままでも良いですし、ほんの少しお醤油をつけても美味しいですよ。シャキシャキとした歯ごたえもたまりません。沖縄産のお酒「泡盛」との相性もばっちりです。

また、天ぷらにして食べても美味しくいただけます。シャキシャキの歯ごたえはそのままですが、辛みが少し落ち着くので、辛いのが苦手な方にもおすすめです。

どちらも多くの沖縄料理屋さんの定番メニューなので、見つけたら是非オーダーしてみてくださいね。

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。