インタビュー

IT企業がハラール・ベジタリアンカフェを運営!セカイカフェ(SEKAI CAFE)【押上・浅草】≪中編≫

2014年~2015年で、浅草店、押上店をオープンした「セカイカフェ(SEKAI CAFE)」。

運営元の株式会社日本SI研究所の芝山さんに様々なお話を伺っている今回のインタビュー。

中編では、IT企業である日本SI研究所が、何故ハラール・ベジタリアン・ビーガン(ヴィーガン)対応のカフェを運営するに至ったのか、そしてカフェ以外の事業であるケータリング、お弁当事業についてお伺いしました!

≪前編≫ビーガンもハラールも!食のバリアフリーを目指す、セカイカフェ(SEKAI CAFE)

押上店の場所や詳細な情報はこちらから。
浅草店の場所や詳細な情報はこちらから。

きっかけはムスリムの新入社員。


セカイカフェを運営する「日本SI研究所」はIT企業。何故、カフェをオープンするに至ったのでしょう?

「社長がIT以外の新しいビジネスとして、食分野での展開を漠然と考えていました。そんな中、2011年度の新入社員でムスリム(イスラム教徒)を採用し、イスラム教の生活や食事のことを知るきっかけができました。」

日本では食への不便さがあることもわかり、まずは社員への支援。また、今後増えるだろうムスリム留学生へ目を向け、2012年にネット販売でハラール食品を売ることからスタートしました。


芝山さんは、ムスリムではありません。当然、最初はハラールについての知識も少なく、ムスリム関連の団体の勉強会に参加したり、かなり勉強をしたそうです。

勉強するうちに、ムスリムからの意見を聞きたくなり、大学の国際科の方からムスリムの留学生を紹介してもらったり、その繋がりで日本に在住しているムスリムに会ったりして、インタビューに回りました。知り合ったムスリムに、扱っている食材の試食会を開いて、リアルな意見を聞けたのが大変勉強になったそうです。

「3年間の活動の中、様々な企業や人との出会いがあり、日本におけるムスリムの生活環境をもっと便利にしていきたい、と決意しました。そんな折、社長からこのノウハウを活かした飲食店を始めたい!という話が持ち上がり、2014年にセカイカフェをオープンする流れとなりました。」

ハラールとベジタリアン・ビーガンとの親和性とは?


「ハラール対応できるお店」が出発点の、セカイカフェ。しかし、食に困っているのはムスリムだけではない、ということがわかってきます。

「世界中の方達が同じテーブルを囲める空間が作りたい、と思うようになりました。食べられるものは違うものの、日本で食の悩みを抱えている、食べられる食材が限られてしまう、という点で、ハラールとビーガンには親和性があると確信しました。」

こうして、「食のバリアフリー」というキーワードをもとに、ハラール、ベジタリアン、ビーガン対応のセカイカフェ浅草店がオープンしました。

外国人観光客が多い、浅草からのスタート。


何故浅草だったのか?と伺うと、芝山さんは。

「まずは、訪日観光客が来そうな場所を探しました。渋谷、原宿、秋葉原と候補はありましたが、本社からも近い浅草がいいんじゃないか?という案が出て、今の場所が見つかりました。4月以降に準備を始め、半年経たずにオープンしました。」


浅草の店舗はオーナーさんから借りている物件。そのオーナーさんが、押上の物件も紹介してくれたそうです。押上は、オープンまでなんと2ヵ月弱。IT企業ならではのスピード感で、芝山さんを始めとするインバウンド事業部は、目標をどんどん実現していきました。


「押上はキッチンも狭いため、メニューは絞られます。必然的に浅草とは違うメニューラインナップを考えなければなりませんでした。」

浅草店、押上店、それぞれのメニューが違うのは、こんな理由もあったからなんですね。それぞれに特徴があるお店ですが、「食のバリアフリー」を実現するという想いは一つ。核となる目標がしっかり定まっていたから、スピードある展開ができているのかもしれません。

セカイカフェで得たノウハウをもとにケータリング事業も。


日本SI研究所では、セカイカフェの運営の他に、ケータリング事業も行っています。もちろん、ハラール、ビーガン対応のメニューです。

「国際会議をまとめている企業、海外に工場や支社を持たれてるような企業、留学生の多い大学の国際課や研究室などからの注文が多いです。参加メンバーにムスリム、ビーガンの方がいらっしゃるんですね。お弁当だと、普通のもの、ビーガン、ハラールと、分けて注文されるお客様もいらっしゃいますが、「せっかくなので、皆さんでハラール弁当、ビーガン弁当を食べてみませんか?」と提案することもあります。」

みんなで同じものを食べるという行為は、食の理解を深める良い機会でもあります。

「お弁当のポータルサイトにも登録しているので、ロケ弁などの注文もありますよ。2015年12月から始めた事業ですが、食の事業の中で一番売上が安定しています。今はパーティープレートもあるので、さまざまなシーンでご利用いただいております!」


ケータリング事業の名前は、「サムライキッチン」。サイトからオーダーが可能で、ハラール、ベジタリアン、ビーガンなど、商品タイプをチェックすることでミスなくオーダーができる仕組みです。

ちなみに、パーティープレートには、納品する際に、メニュー名とその内容がわかる用紙を付けているそう。メニューの横に置けるような作りになっており、手を伸ばす人が一目でどんな料理かわかります。

このようなきめ細やかな配慮から、口コミでも売上を伸ばしているサムライキッチン。公式サイトのリンクは以下。気になる方はチェックしてみてくださいね!
サムライキッチンオンラインストア

≪後編≫へ続く…
次回は、セカイカフェを運営する日本SI研究所の台東区とのインバウンド(外国人対応)への取り組みと、販売を行っている「侍ラーメン」について。お楽しみに!


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奥田彩(Aya Okuda)

奥田彩(Aya Okuda)

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フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。

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