【閉店】野菜をたっぷり使った生パスタ!ベジタリアンも多く訪れる鎌倉の裏道レストラン。PASTA FACTORY(パスタファクトリー)【鎌倉】

更新日:2019/07/03 公開日:2018/02/19

※パスタファクトリーは、2019年6月末をもって閉店しております。

小町通りと言えば、平日・休日問わず観光客で賑わっている鎌倉のメイン通り。しかし、小町通りを曲がり少し裏道に行くと、先ほどまでの喧騒が嘘のように穏やかに。

今回紹介する「PASTA FACTORY(パスタファクトリー)」は、そんな鎌倉の裏道にある、隠れ家的レストラン。

名前の通りパスタの専門店ですが、こちらのお店の特徴は、旬の野菜をたっぷり使ったパスタメニュー。ベジタリアン対応もOKで、多くの外国人観光客からも喜ばれています。

今回は、オーナーのクニアキノバレッティさんにインタビュー。自慢の手打ち生パスタを作るところも見学させていただきました!

小町通を一本裏へ。静かな通りにイタリアを感じるお店が。


毎日、観光客を中心に賑わう鎌倉。特に小町通りは、連日多くの人が行き交う観光スポットです。

パスタファクトリーは、小町通りから一本裏へ。取材にお伺いした平日は、一本裏に入るだけでとても静か。混雑に疲れて休憩したい時には持ってこいの場所です。この可愛らしい外観が目を引きますね。


そして、「生パスタ専門店」の文字が。そう、こちらはクニアキさんオリジナルの生パスタが自慢のお店なんです! ※パスタには卵を使用していますが、数量限定で卵なしのパスタを用意可能。事前予約がおすすめです。


店内も、気軽に入れる雰囲気が魅力。壁に飾られている数々の写真や絵で、イタリアの雰囲気を感じられます。


何と、入口の絵と店内に飾られているお皿の絵は、クニアキさんが書いたもの!

「イタリアに行った時に、いいな、と思って。インスピレーションを受けて、自分で書いてみました。」


自作のキュートなお皿があちらこちらに。料理以外でも多彩なクニアキさんです。

訪れるお客様の中には、外国人観光客も多いそう。土日は混雑するので、平日がねらい目です。

野菜たっぷりパスタはベジタリアン仕様も!季節によっては鎌倉野菜も楽しめる。


パスタファクトリーのパスタは、お肉のメニューもありつつ、野菜のメニューが多くあります。使う食材は、可能な限り無添加・オーガニックにこだわっているそう。

「旬の野菜を使ったパスタメニューを出すようにしています。季節によっては鎌倉野菜を使ったメニューもありますよ。夏はほぼ鎌倉野菜で用意できるメニューがありおすすめです。」

人気はセットメニュー。ランチは前菜5~6種類にパンとパスタ、ドリンクもついて税込1,480円。

ディナーもメニューによりますが、セットでおおよそ2,500円ほど。観光地でこのボリューム・価格はかなりリーズナブルです。


セットメニューの中でも、日替わりメニューがおすすめ。その日仕入れた野菜に合わせて、ソースや具材が変わります。

この日は「きのことフレッシュトマトのフェットチーネ」。きのことトマトがたっぷりのベジメニューです。彩りも良く、きのこもジューシーで美味しそう!

「トマトソースはオーガニックのトマトを使ったもの。パスタは全て野菜出汁を使ったものに変更可能なので、野菜のパスタであればいつでもベジタリアン対応が可能です。」

もともと、ベジタリアンメニューを大きく謳っていたわけではありませんが、外国人観光客の方を中心にベジタリアン対応の問い合わせが多くなり、今は常に対応できるようしたそうです。何とも嬉しいですね。


「うちの売りは生パスタです。通常パスタには卵が使われていますが、数量限定で卵なしのものもご用意可能です。数量が決まっているので、事前のご予約をおすすめいたします。

ボロネーゼなど、お肉のメニューもありますので、皆さんお好きなものをチョイスしていただければ。ベーコンやソーセージは素材にこだわり自家製です。」


食材にこだわりがあるパスタファクトリー。パンも自家製です!


また、地元の人を中心に、テイクアウトのお惣菜も人気。こちらも仕入れる食材によって日替わり。野菜中心のヘルシーメニューです。テイクアウトは、観光客が多めのイートインに比べ、地元の方が多く利用してくれるそう。

オーナーがお店で作る名物もちもち生パスタ!


取材時、クニアキさんが生パスタの手打ちを披露してくれました!

生地の塊が、みるみるうちに美味しそうなパスタになっていきます。


その場で手打ちできるので、いつでもその日作ったばかりのパスタが楽しめますね。

「手打ちの生パスタにはこだわりたいと思っていたんです。イタリアのレストランは、ほとんどのパスタが生パスタ。イタリアに行った時のその味を忘れられず、日本で独自に学び、オリジナルのものを作り上げました。」


お話しながら、魔法のようにあっという間に生パスタが完成。まさにプロの技ですね。

シンプルで具材の味を生かしたイタリアンに魅せられたオーナー。


クニアキさんは、イタリアンシェフ歴20年。何故イタリアンの道へ?

「単純にイタリアンを食べたら美味しかったから(笑)。具材の美味しさを生かしたシンプルな料理の数々に、『自分にはこれが合っている』と感じました。

また、イタリアに1年ほど修行に行ったこともありますが、野菜がすごく美味しかったのを覚えています。バルサミコとオリーブオイルをかけるだけで本当に美味しい!

これだけ美味しい食材があるから、イタリア料理ができたんだな、と実感しました。

今も、できるだけ良い食材で、シンプルな手作りのメニューを提供することを心掛けています。せっかく鎌倉でお店をやっているので、できるだけ鎌倉野菜を使うようにもしています。」

もともとは、東京都内でイタリアンレストランや料理教室を開いていたクニアキさん。鎌倉へお店を構えたのは、本当に偶然でした。

「都内でお店をオープンしようと思って、場所も決まっていた矢先、たまたまネットで鎌倉の空き物件を見つけたんです。鎌倉は、以前遊びに来た時に魅力的な街だな、と思っていたので、そのまま物件に申し込みました。」

物件との偶然の出会いから、とんとん拍子に決まったお店のオープン。まさに縁ですね!


クニアキさんは、イタリアンレシピの本を出版しています。週末は、中目黒で料理教室をやっていたことも。

「料理教室は30代前後の女性に多く利用いただいていました。実は昨年から、鎌倉のお店でも料理教室を始めたんです。近所の方はもちろん、小田原などから探してきてくれるお客様もいらっしゃいます。」

料理教室では、もちろんクニアキさんの絶品生パスタを学ぶことができます。観光の合間に料理教室も楽しいかもしれません!

【料理教室「イル ペリカーノ」】
http://www.geocities.jp/cucina_pellicano/

最後にクニアキさんは、もっと地元の方にもお店で食事を楽しんでほしい、とお話してくれました。

「鎌倉は繁華街というわけではないので、夜は外で晩御飯を食べる人が少ない気がします。

観光客の方はもちろんですが、地元の方にもふらっと寄っていただけるような、アットホームなイタリアンレストランであり続けたいです。」

食欲そそるイタリアンをシンプルに楽しめる、鎌倉の隠れ家レストラン。観光の合間に、お惣菜でちょっと一杯、しっかり夜ご飯など、様々なシチュエーションでいかがですか?

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。