ヘルシーな知識

今さら聞けない、「オーガニック」って?

今さら聞けないシリーズ、好評につき第3弾!今回のテーマは「オーガニック」です。

現在、オーガニックという言葉は「食品」だけでなく「衣料品」「化粧品」「住宅」「音楽」など幅広く使われています。

自然で身体に優しいイメージを持っている人も多いと思いますが、オーガニックとはイメージ通りのものでしょうか。

オーガニックは、ORIGINが語源の欧米の言葉です。

「生命の源」「物事の根本への追求」「有機的なつながり」という意味合いがあります。自然の力と生命力を最大限に生かして栽培したもの、自然の働きすべてに関わる概念としてオーガニックは使用されています。

オーガニックとは有機、有機栽培


オーガニックの食材と言うと、一般的には化学農薬、化学肥料、化学土壌改良材を2〜3年以上使用せず、有機質肥料を使って栽培された農産物を指します。

有機質肥料とは、動物の糞や植物などから作られる肥料です。しかし、農薬を使用しなければ農産物に重大な損害が生じる危険があるなど、やむを得ない場合に限り有機JAS規格で認めている農薬を使用することができます。

また、遺伝子組み換えの種は使用しない、畜産物の飼料も有機であることなど、様々な厳しい基準があります。

オーガニックにはルールがあります

農林水産省は、農業による自然循環機能を維持増進させるため、化学肥料や農薬の使用を避けることを基本とし、土壌が本来持っている力を発揮させ、農業生産による環境への負荷をできる限り減らした栽培管理法で生産することなどをオーガニックの原則としています。
 
農薬や化学肥料などの化学物質に頼らず、自然界の力で生産された「有機農産物」「有機加工食品」「有機畜産物」「有機飼料」の4つのカテゴリーに、オーガニックの基準を定めています。

有機JAS規格(オーガニック基準)

日本ではオーガニックの基準として、農林水産省が定める「有機JAS」という規格があります。

農産物や加工食品をオーガニックと表示・販売する場合、登録認定機関の検査と認証を受け、有機JASマークを取得することが義務付けられています。有機JASマーク取得基準の代表的なものは以下です。

  • 認められた肥料や土壌改良資材のみで土作りをすること
  • 周辺で使われた禁止農薬や禁止肥料などが入ってこないようにすること
  • 有機栽培を2〜3年した後の田畑で生産すること
  • 有機栽培された種や苗を使用すること(どうしても手に入らない場合は、有機栽培に近いものを使用することができる)
  • 遺伝子組み換え技術は使用しないこと
  • 認められていない農薬を使用しないこと
  • 収穫後も有機以外のものと混ざったり、薬品などで汚染されないように管理すること


太陽、雲、植物をイメージした「有機JAS認定マーク」を取得するには、上記の基準だけでなく、年間10〜20万円の費用が必要となります。

有機栽培は手間や費用がかかるので、農産物の価格はオーガニック認定を受けていないものより高くなり、小規模農家はオーガニックと名乗るのが困難な場合もあるのが現状です。

オーガニック以外の栽培

慣行栽培

従来型の農薬、化学肥料を使う農法です。スーパーマーケットなどで普通に手に入る大部分の農産物が慣行栽培で作られています。

天候に左右されにくく安定した収穫量を保て、形が整った美しい見た目の作物を供給することが、季節を問わず可能となるものもあります。

国を挙げての政策として発展してきましたが、輸入農産物との価格競争と、人口の高齢化による後継者不足という問題を抱えています。

特別栽培

国が定めたガイドラインに基づいて、農薬の仕様回数や化学肥料などの使用量の基準を守って作られた農産物を、特別栽培農産物と呼びます。

減農薬栽培農産物、減化学肥料栽培農産物、無農薬栽培農産物、無化学肥料栽培農産物が含まれます。

元々の土壌に農薬等が残っている可能性があったとしても、生産の過程で農薬や化学肥料を減らす、又は不使用であれば特別栽培農産物と称する事ができます。

認定制度や法的な強制力はありませんが、環境を保全することを目的として様々な農法が実施されています。

自然栽培

農作業の大部分を自然に任せる、自然農法で栽培される農産物です。農薬代、肥料代、農薬散布、施肥、耕起、草刈りの手間、農業機械購入費用とその維持費などが節約されるので大幅なコストの削減が可能となります。

不揃いな形や安定供給が難しいことが課題となっていますが、環境への負荷が少ない未来の農業として注目を浴びています。

オーガニックと表示のできないオーガニック

私は有機栽培で作物を作っている小規模農家で働いていたことかあります。

しかし、先祖代々の土地でオーガニック基準の作物を作っていても、コストや認定の手間などの理由でJASマークの認定を受けておらず、有機、オーガニックといった表示はしていませんでした。

オーガニック認定を受けることは、大規模農場では付加価値を高め、ビジネスチャンスにも成り得ますが、家族経営のような小規模農家にとっては必ずしも良いと言えるものではありません。

作物を出荷するためには形の揃ったものが要求されます。それは、私たち一般消費者が虫食いや形の悪いものを敬遠しているからだと言えます。

情報に惑わされず、自分の求める価値を判断し、選ぶ力をつけることが、オーガニックな社会を作ることに繋がっていきます。

オーガニックなライフスタイル

衣食住、食の部分でのオーガニックについては、認定制度を基準に選ぶことができますが、化粧品、衣類、住宅、音楽などにはオーガニックの定義はありません。

どんな状況、状態で作られているか、何が使われているか、使用感など自分自身で調べ、しっかりと見極めることが必要です。

オーガニックで持続可能な社会へ

土壌や環境に生息する生物や微生物と共生し、自然を守り大切にすることが持続可能な社会を作る第一歩です。

生活の中に少しでもオーガニックの概念を取り入れ、7世代先の子孫を想い、健全な未来を描いてみませんか。


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