入手困難!ジャングルの恵みマヤカカオ

更新日:2019/02/01 公開日:2018/02/05

バレンタインデーを目前に控え、前後編でチョコレートの魅力をたっぷりとお届けしています♡

今日はお待ちかねの後編です。

メキシコのジャングルの奥で自然栽培しているカカオの豆を買い付け、焙煎は炭火で少量ずつというこだわりを持つ「マヤカカオ」にスポットを当てた、「入手困難!ジャングルの恵みマヤカカオ」をお届けします!

チョコレートを食べると幸せな気分になりませんか?

それは、チョコレートに、天然の惚れ薬と呼ばれるフェニエチルアミン(PEA)という物質と緊張や不安を抑える、吉草酸(きっそうさん)という物質が含まれているからです。

そんな「人を幸せにする成分」を東日本大震災後の悲しみにくれた日本に届けようと一人奮闘し、挫折や失敗を繰り返しながら、現在は「マヤカカオ」の製造販売を行いながらワークショップで全国を巡る、株式会社GOROCUBA代表片山吾郎さんにお話を伺いました!

≪前編≫即効性あり♡恋も健康も手に入れる!今さら聞けないチョコレートって何?

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「マヤカカオ」とは?


カカオの花

メキシコのチアパス州の南、グアテマラとの国境に近い標高600〜800mのジャングルの高地で「マヤカカオ」の原料となるカカオは育てられています。

無肥料・無農薬で自然栽培された、カカオ豆を手焙煎したものが「マヤカカオ」です。


カカオ豆がチョコレートの原料となることは前編でお伝えしました。

即効性あり♡恋も健康も手に入れる!今さら聞けないチョコレートって何?

「マヤカカオ」はチョコレートではなく、チョコレートになる前の状態で販売されています。

片山さん、マヤカカオはなぜナッツの状態なのですか?

「チョコレートの原形となるカカオ豆を食べたことがありますか?『マヤカカオ』は、カカオ豆本来の風味を楽しんでいただけます。

ナッツのようにそのまま食べたり、砕いてグラノラ、ケーキやクッキーなどに加えたり、グラインダーですりつぶして自家製チョコレート作りもお楽しみいただけますよ。」


「実のところ、マヤカカオの製造販売は、全て私1人で行っているため、手が回らないのが現状です。

チョコレートの製造方法はワークショップを通してご紹介しています。今まで口にしたどのチョコレートよりもエネルギーを分かりやすく感じていただけると確信しています。

カカオ豆の癒しとパワー溢れるアロマを体感しにいらしてください。」

片山さんのワークショップは口コミで広まり、あっという間に満員になってしまう、人気講座です!

「マヤカカオ」2月のワークショップスケジュール
2月7日 大分市 豊【満員】
2月8日 湯布院 アナハタ【満員】
2月10.11日 鹿児島市
2月13日 別府 8カフェ【満員】
2月14日 別府 欧風家庭料理lde’e食堂【満員】
2月22日 姫路【満員】

鹿児島以外は満員御礼キャンセル待ちです。鹿児島でのワークショップのお問い合わせはgorocuba@gmail.com 片山まで。

カカオ豆一粒の重み

焙煎後のカカオ豆は一粒平均1g。カカオ80%のビターチョコレートを100g作るのに、カカオ豆80粒と砂糖20gが必要になります。

ラグビーボール程の大きさの、カカオポッド2〜4個で100gのチョコレートがやっと出来上がるのです。


カカオポッド1つにカカオ豆が20〜40粒入っています。

カカオの栄養効果


カカオ豆の魅力を最大限引き出すため、カカオ豆の外皮(バスク)も無駄にせずチョコレート作りに使っているのはおそらく世界中で片山さんただ一人。

「マヤカカオ」はメキシコ有機認証(CERTIMEX)を受けているので外皮も安心していただけます。

家畜の餌や肥料として再利用されることが多い、カカオ豆の外皮には食物繊維がたっぷりです。

カカオ豆には、リラックス効果・ダイエット効果・エイジングケアなど、恋する女性に嬉しい効果が沢山含まれています。そして、大人にこそチョコレートを選んで欲しい効果も!

カカオの栄養効果

  • 抗酸化作用
  • ホルモン促進作用
  • 肝機能の向上
  • 活性酸素の抑制
  • 血中のコレステロールを抑制
  • 殺菌効果
  • 糖尿病の改善
  • ガン予防
  • 脳梗塞の予防
  • 動脈硬化の予防

より平等な取引を目指し

カカオ農家組合(ALIANZA DE CACAOTEROS DE LA SELVA)と非営利団体(CAMADDS,A.C.)と交渉し、信頼を得た片山さん。

その交渉内容は、生産者側との純利益の折半を最終目標とし、これを環太平洋地帯の新しいシステムとすることを目指すというものでした。


「この地帯は、1970年代、政府が土地を持たない小作農者に、未開のジャングルの開拓を条件に解放したところです。

道のないジャングルを人力のみで切り開いたインディへナ(先住民族)の無数のコミュニティがあり、現在は国立公園に指定され、マヤの古代遺跡が点在しています。

インディヘナの人々はほとんど自給自足の生活をし、現金を得るためカカオ豆、コーヒー豆を栽培しています。販売は各人が勝手に行っていたため、買い叩かれ搾取されていました。

生産地に着いた日の翌日、カカオ農家組合の集会がありそこで挨拶をしました。

『私は日本からカカオ豆を買いにやってきました。カカオ豆がどんな環境で、どんな人たちが育てているかを見にきました。より平等な取引を目指します。』

その日から各コミュニティを転々として、2週間ジャングルでカカオ栽培を体験しました。

一緒に働いた非営利団体の人の中にはサパティスタ民族解放軍(EZLN)を経て、農家の生活水準向上の為にカカオ豆を通して活動をしている人もいました。

尊敬できる人達との出会いがあったからこそ「マヤカカオ」は誕生したんです!」

フェアトレードとは

先進国の嗜好品の多くは、過酷な労働を強いられている途上国の人たちが支えています。

フェアトレードとは、直訳すると「公正な貿易」。

途上国の貧しい人たちがつくった商品を、正当な価格で買い取り、販売することで生産者の社会的・経済的な自立を支援する取り組みのことです。

生産者側のコストや十分な生活ができる最低取引価格を定め、市場が大暴落をしてもそれ以下の価格では取引してはいけないルールを設定しています。

フェアトレード商品ではない、一般的なチョコレートの収入の場合、約70%をマーケティング・調査・開発など製造元で使い、生産者が得る収入はわずか6%だといいます。

フェアトレードのものを買うことは、誰にでもできる簡単な国際協力です。


片山さんは毎年産地を訪れ、「生産者に対して決して値切らない。」をモットーに、味見をして最高の豆だけを買い付けています。

収穫後のカカオ豆が「マヤカカオ」になるまで


収穫したカカオ豆はバナナの葉に包み木箱に入れ日陰で数日間発酵させます。


メキシコの太陽で天日干しします。


焙煎は自然エネルギーにこだわり炭火でじっくり丁寧に行ないます。


「マヤカカオ」を口に含むと、鼻に抜ける爽やかな香りと酸味・苦味・甘味が全身を突き抜けるような感覚に。

スパイシーな中にナッツ感とミルク感があり、パワフルなビターチョコレートのコクと香ばしさが口いっぱいに広がります。

「マヤカカオ」には、マヤという土地の持つエネルギー・人のエネルギー(商社ビジネスではない)・生命力などがダイレクトに映し出されているように感じました。

「マヤカカオ」は、とても希少でなかなか入手しにくいのですが、ネット販売もしているので是非そのしびれるような驚きの味を体感してみてください。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/kokubu-foods/


【片山吾郎】

株式会社GOROCUBA代表

東日本大震災で職を失い憧れの地キューバへ渡航。革命家チェ・ゲバラが栽培を推奨していたカカオとの出会いから株式会社GOROCUBAを設立。

キューバ大使館仲介の下輸入を試みるが失敗。職や土地を転々としながら流れ着いた小豆島でメキシコ人夫婦と出会い、チョコレートのルーツがメキシコだと知る。

高品質のカカオを日本に紹介するという夢がまた動き出し、2016年夏「マヤカカオ」の商品販売に成功。国内ではなかなか手に入らない生命力の強いカカオ豆と話題を呼んでいる。

http://gorocuba.com/index.html

いかがでしたでしょうか?

「マヤカカオ」はチョコレートではありませんが、健康志向の方や違いの分かる男性、チョコレートの苦手な方へのプレゼントにオススメです!

また、「マヤカカオ」を原料として愛情たっぷりの手作りチョコを作ってみるのも素敵ですね。

今年のバレンタインは、古代人を虜にしたスーパーフードで、ライバルに差をつけて恋をゲット♡

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kiki

kiki

静岡生まれ
元ソロバックパッカー。行きあたりばったりで30ヶ国以上を現地の人のように旅をし、多くの人生経験を積む。野菜全般を口にしない超偏食から食べられることの有り難さを旅を通して学び好き嫌いのない人生へ好転する。鼻を頼りに美味しい物を探すのが得意。
海より山、肉より野菜、撮られるより撮るのが好き。

子どもの頃の夢だった〈幼稚園の先生〉を調理師として〈幼稚園の‘給食’の先生〉となり叶え、大好きな子どもたちの成長を間近で見守っている。
安全・安心はもとより、誰でも楽しく食べられるバリアフリーな給食の提供が目標。
ヨガインストラクター・ライター
夫と子どもの3人暮らし