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年間130日開催!ヒルズマルシェの脇坂さんが目指すこれからのマルシェのあり方

爽やかなイメージの5月ですが、五月病という言葉もあるように不調を訴える人も多い季節でもあります。

心と体をゆっくりと休めたい…だけど青い空に白い雲〜

お出かけしたい!でも、一息入れたい。

そんな欲求を満たす場所…あるんです!

今回は、気軽に行けて、癒されて、レジャー気分も楽しめる「マルシェ」についての後編をお送りします。

前編はこちら
マルシェがあなたを待っています!

さて、お待たせしました!

マルシェ後編は農業プロデューサーの脇坂真吏(わきさかまさと)さんにお話を伺います。

脇坂さんは「ヒルズマルシェ」を8年前から手がけ、都内で年間130日マルシェを開催されています。

今年2月に、一般社団法人マルシェ・マーケット研究所(http://mml.tokyo)を設立された、言わばマルシェのプロです。

脇坂さん、先ずはヒルズマルシェを始めた経緯について聞かせてください。

始まりは「マルシェ・ジャポン・プロジェクト」という農林水産省が農家の所得向上を目的として、2009年に実験的に始めた補助事業の1つに、六本木ヒルズなどで有名な森ビル株式会社(以下、森ビル)が手をあげたのがヒルズマルシェの始まりです。

当時私が設立したばかりのNPO法人「農家のこせがれネットワーク」という、実家が農家の息子たちを就農させる団体を立ち上げたこともあり、その縁で農家の出店者を集めて出店していました。


出店者としてマルシェに携わっていたのが、いつから運営をされるようになったのですか?

マルシェを始めて半年後に事務局運営のオファーをいただき、知識や経験、つながりが、活かせると感じて引き受けさせていただきました。

しかし、販売を自分で行い、掛かる時間と経費とで利益はそう出るわけがないと、当初はこれが農家の所得向上につながるとは考えていませんでした(笑)

しかし、今ヒルズマルシェは大盛況ですよね!成功した理由は何だと言えますか?

成功と言えるかどうかは分かりませんが、2009年から毎週土曜日に開催しているヒルズマルシェにおいては、主催である森ビル、出店し続けてくださる出店者、それを受け入れてくれる近隣住民があってです。

マルシェをイベントと捉えると、主催者側が大きな費用を払ってやっていくものなのですが、主催である森ビルにとっては年間52回のヒルズマルシェにかかる費用がほぼ0円になっています。

もちろん、弊社は事務局として利益を出している状態です。

そして、ヒルズマルシェは8年経った今も、売上も伸びていますし、様々な活用・コラボが生み出され成長し続けています。


8年というと都内のマルシェでは老舗の一つにあげられますが、開催を重ねていき見えてきたことはありますか?

当初は、様々な店舗が変わりながら出店する方がお客様にとっては楽しいのではないかと考えていたのですが、「今週はあのお店はいないの?」「次はいつくるの?」「他の所で買えるの?」という声をお客様から多くいただくようになりました。

そして、マルシェは突発的なイベントではなく、生活の中に無くてはならない存在へと変わり、ここで買えるが当たり前になっていたことに気付かされました。

その後は、小売業としてマルシェの事務局業務を行うように思考を切り替えていきました。

例えば、生鮮のゾーン・食品のゾーン・雑貨のゾーンと売り場をゾーニングしたり、お客様の混乱を招かないようになるべく店舗位置は変化させないようにしました。

また、足りない商品群の店舗を探して出店してもらったりしました。

全体を把握して、バランスを整えていったのですね。


そこから新しく、一般社団法人マルシェ・マーケット研究所の設立につながるのですか?

そうです。このままでは日本の「マルシェ」というものが劣化していくと考えるようになりました。

一番の懸念は、ブーム・一過性のイベントになりかねない危険性をはらんでいるということです。

都内でもここ数年で一気にマルシェが広がり、定期的に開催しているものが30近くはあります。

マルシェは、小さな商圏の中でスーパーや百貨店、専門店との差別化を図りながら独自性を打ち出し、費用としても無理がない範囲である必要があります。

農業者や小規模食品事業者へ「マルシェ」という新しい販売場所を広げた一方で、その責任を主催と事務局は受け止めながらやるべきだと感じ、プロとして新しい団体を設立しました。

ブームが去ったら終わり。ではなく、マルシェを続けて行くことがマルシェに出店する人たちの所得向上につながるように、プロがサポートをしてくれるのは安心ですよね。


マルシェの出店者とお客様である六本木の住人の関係性が変わってきているそうですが?

その通りです。山梨の農家と六本木の住人が土曜日の朝、マルシェで挨拶をしてから1日が始まり、時には山梨まで遊びに行くほどです。

まるで近所付き合いのような関係性が生まれています。

マルシェが都市と地方を結ぶパイプラインの役割も果たしているのですね。

はい、弊社の経験上マルシェは「コミュニケーション型移動小売業」だと定義づけを行い、イベントではなく小売業、集客ではなく近隣住民・ワーカー向けの市場であるものだと考えています。

遠方の農家が都市部で販売を経験し、売るということの意味を学ばれたり、自治体が新商品のPRにきたりもしています。

自治体もマルシェに期待を寄せているのですね!


最後に、今後の目標を教えていただけますか?

都市部のマルシェを活用して商業活性につなげて行きたいと考えています。

まずは、都内で10億円のマーケット構築を目指して頑張りたいと思っています!

私もマルシェを愛する一消費者として、マルシェを活用することで応援していきます!

貴重なお話しありがとうございました。


脇坂真吏(わきさかまさと)
1983年12月18日生まれ
北海道東神楽町出身
東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科卒業
夢は「小学生のなりたい職業1位を農家にすること」
http://nougyou.tv/blog-15/

いかがでしたでしょうか?

マルシェを続けて行くことで生まれる、「コミュニケーションの深み」や「価値」が多く存在するのですね。

また、消費者のニーズを理解し、柔軟に対応できる器を持つ、ヒルズマルシェの独自の取り組みのひとつに、洋服ポストという古着回収があるのをご存知でしょうか。

洋服ポスト・アークヒルズ(ヒルズマルシェ内)
http://www.yofukupost.net/network/akasaka/

六本木という富裕層の多いエリアで、人から人へつなぎ、助け合う場の提供もマルシェは担っています。

必要のなくなったあなたの服が、世界のどこかのマルシェで誰かの宝物になるかもしれませんよ!

【ヒルズマルシェ】
東京都港区にあるアークヒルズのアーク・カラヤンで毎週土曜日に開催。
(2017年5月からは毎週火曜日にも開催)

旬の野菜や、美味しいパン、ジェラートなどの食べ物のほかに、雑貨やバッグなども並ぶ。全天候型なので、天候を気にせずマルシェを楽しむことができます。

問い合わせ先/アークヒルズ
http://www.arkhills.com/hillsmarche


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