ヘルシーな知識

もとは紙の人形?ひな祭りの由来、食べ物の意味、知っていましたか?≪後編≫

もうすぐひな祭りですね。前編では、ひな祭りの食べ物について詳しくご紹介しました。

後編では、前編で紹介しきれなかった食べ物の紹介と、ひな祭りの由来について詳しくお話していきます!

可愛く美味しいだけじゃない!ひな祭りの食べ物の意味とは?②

【白酒、桃花酒】

ひな祭りは子供のお祭りというイメージが強いですが、白酒や桃花酒を用意します。これは、もともとひな祭りが穢れを祓うための行事であり、子供だけのものではなかったことが関係しています。

白酒は、昔大蛇をみごもってしまった女性が、白酒を飲んだところ、大蛇を流産することができた、という逸話があり、厄払いの意味で飲まれていました。

桃花酒も縁起の良いお酒。中国では、桃は「兆しをもつ木」として、未来を予知し、魔=悪いものを防ぐことができると信じられてきました。ひな祭りで桃の花が飾られるのも、これに由来しています。

ちなみに、ひな祭りでは子供もお酒を飲みますが、これは「甘酒」。アルコールが入っていないお酒ですね。

【ひちぎり】

京都では、ひな祭りに「ひちぎり」という和菓子が食べられています。餅をちぎって丸め、その上に餡などを乗せて食べるお餅です。子供の成長を祝い、願う気持ちが込められ、平安時代の宮中の儀式で食べられていたものと言われています。

人手が足りず、餅をひきちぎって作っていたので「ひちぎり」と名前がついた、「契り」がなまって「ひちぎり」になったなど、名前の由来は諸説あります。

【桜餅】


今は、ひな祭りと言えば一番に思い浮かぶのがこの「桜餅」ではないでしょうか。一番古くからありそうで、何か面白い由来がありそうなこの桜餅ですが、実はひな祭りに食べられることの意味はあまりありません。

もともとお茶菓子として存在していた桜餅ですが、桃の節句ということで、そのピンク色の見た目がひな祭りとマッチしたため食べられるようになったという説や、端午の節句の柏餅と対をなす意味合いで、桜餅が食べられるようになった説などがあるようです。

いずれにしても、ひな祭りのお菓子として一般に広まっていたのは、昭和以降のことです。

ひな祭りの由来は?


ひな祭りは、3月3日に行われる、女の子が健康に成長することをお祈りする行事。ひな人形を飾り、菱餅やちらし寿司などを食べるのが一般的です。

ひな祭りの由来にはいくつかの説があり、今のひな祭りの形は、これらの由来が合わさって確立されたと言われています。

【中国の上巳(じょうし)の行事】

三月初めの巳(み)の日に、川辺で青草を踏み、川の流れで身を清める行事。神様へお供えものをし、神様と共に食事をする(=神人共食)ことで穢れを祓ったと言われています。ひな祭りは「上巳の節句」とも言われますね。ひな人形は出てこないものの、この行事が由来となっているのは間違いなさそうです。

【日本の穢れを祓う行事、流し雛】

「人形(ひとがた)」と言われる紙で作った人形を、海や川に流して穢れを祓う行事で、「流し雛」と言われます。人形を身代わりにして、穢れを人から取り払っていたんですね。まだ生存率が低かった乳幼児が健康に育つようにと願いを込めて行うことも多かったようです。

もともとお守りのような役割だった人形(ひとがた)が、着物を着せられたり、玩具の役割を果たすようになり、飾る人形(にんぎょう)へと変遷していき、それがひな人形に繋がっている、と言われています。

【ひゐな遊び】

平安時代の貴族の子女達のままごと遊び。「ひゐな」とは、雛鳥のように、小さく可愛いものの意味。紙や藁などでできた「ひゐな=玩具」で遊んでいたと言われています。「流し雛」は、ひゐなと結びつき、飾る人形へと姿を変えていったと言われています。

【農村の山遊び、漁村の磯遊び】

3月は、農村の人達にとっては仕事が忙しくなる直前であり、仕事が落ち着いている最後の時期。そして、春を前に、一年で最も自然界に「気」が充電されている時期でもあります。農村の人達は、これから始まるハードな日々を前に、自然からエネルギーをもらうために、山の中で飲食をし、縁起を担いだと言われています。これが「山遊び」です。

漁村ではこれが「磯遊び」に変わります。意味合いは山遊びと一緒です。また、磯遊びは、海に人形(ひとがた)を流し穢れを祓う、人形流しの行事から発展して生まれた、とも言われています。ちなみに、昔は「雛の国見せ」と言って、ひな人形を山遊びや磯遊びに連れて行ったのだとか。

不思議なもので、これらの由来は、何かしらのキーワードで繋がっていきます。「水(海や川、磯遊び)」「人形(ひとがた、ひゐな)」「穢れを祓う」「3月」「子供(乳幼児、貴族の子女)」…。

いずれにせよ、春を前に、祈りを込めて行われた行事であることは間違いありません。

ひな祭りはもともと女の子のお祭りではなかった


ここまで読んで既におわかりの通り、ひな祭りはもともと女の子のためのお祭り、というわけではありません。

もとは男女に関わらず、穢れを祓うため、成長を祈るための行事だったものから、「ひゐな遊び」という女の子の遊びの要素が加わり、部屋に飾られる人形が誕生します。その後、江戸時代になり、3月3日が正式に「上巳の節句」と定められます。

そして、5月5日の「端午の節句」が男の子の節句であることから、3月3日を女の子の節句とするようになり、広く一般に普及していくことになったのです。

女の子のお祭りとしてのひな祭りは、意外と歴史が浅いんですね。

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