甘酒で夏バテ回避!自家製「飲む点滴」で美肌を手に入れる!!

更新日:2019/06/23 公開日:2017/07/09

湿度の高い日本の夏は熱中症など体調不良を訴える人も多い季節。

今回はそんな夏にピッタリな「飲む点滴」と称される、栄養豊富な米麹から作られる甘酒についてお届けします!

甘酒の種類

甘酒には米麹から作られるものと酒粕から作られるものの2種類があります。

米麹から作られるものは「甘酒」と言ってもアルコール分は含まれていません。

米麹を発酵させると、デンプン質が糖化してブドウ糖が20%以上含まれるようになり、甘い飲み物になります。

ここに酵母を加え長時間発酵させると日本酒になります。


日本酒は米と米麹を発酵させ、酵母を加えてアルコール発酵したもろみを圧搾して造られます。その後に残る白色の固形物が酒粕です。

酒粕から作られる甘酒は、アルコール分が含まれている場合があります(私は酒粕から作られた甘酒が苦手です)。

甘酒の歴史

甘酒の歴史は古く、日本書紀に記述があるコノハナサクヤ姫が新嘗の神祭のために造った天甜酒(あまのたむざけ)という、米と米麹を原料とした飲み物が起源ではと考えられています。

江戸時代になると、夏に「甘い、甘い、あ~ま~ざ~け」と売り歩く甘酒屋が登場しました。

俳句の世界で「甘酒」が夏の季語となっている由来は江戸時代にあったのです。

エアコンなどない江戸時代の夏は、湿気や暑さで病気が流行しやすく死亡率の高い時期でもありました。すだれ、よしず、団扇、扇子、打ち水、風鈴、金魚、ほおづきなど五感をフル稼動して過ごす夏。

一晩でできあがる甘酒は、お椀1杯4文(約100円)までと江戸幕府が価格を制限し、そんな庶民の健康を守っていました。

甘酒の特徴

栄養豊富と言われる甘酒の主な成分は次の通りです。

  • 消化酵素
  • ビタミンB群
  • 必須アミノ酸全9種
  • コウジ酸
  • 葉酸
  • オリゴ糖
  • ブドウ糖
  • 食物繊維
  • 抗酸化成分エルゴチオネイン

抗酸化作用が高く、余分な糖分をエネルギーに変える効果のある甘酒は100ccで81キロカロリーほど。

栄養補給の際に使われる「点滴」に含まれる成分とほぼ同じことから「飲む点滴」と称されるのも納得ですね!

また、海外ではジャパニーズヨーグルトとも呼ばれている甘酒。マクロビオティックでは甘味料として使われることも多くあります。

麹に由来する食物繊維とオリゴ糖の働きで腸内環境を整え、便秘や肌荒れなどの予防や改善が期待できます。

一般に市販されている甘酒は、品質を安定させるため加熱処理をして発酵を止めています。

しかし、麹菌、ビタミン、酵素は熱に弱いため、摂取するには加熱処理をしていない生の甘酒でなくては十分な効果は得られません。

甘酒の作り方

手作りだからこそ味わえる生の甘酒は、実は家庭で冷やご飯を使って簡単に作れるんです!

【材料】
冷やご飯 200g
米麹 200g
お湯 600cc

【作り方】

  1. 炊飯器に冷やご飯、お湯を入れてよく混ぜる
  2. よくほぐした米麹を加え、さらに混ぜる
  3. 炊飯器の蓋を開けたまま保温にし、上に布巾をかけておく(蓋を閉めると温度が上がりすぎて過発酵なすっぱい甘酒になります)
  4. 時々かき回して発酵の状態をチェックしながら8〜10時間程で完成!

煮沸消毒した容器に移し、粗熱が取れてから冷蔵で1週間、冷凍で1ヶ月程保存可能です。(麹は生き物なのであくまでも目安)

できたての甘酒には麹菌の持つ100種類以上の酵素が活きているので早めに飲むのがオススメです!

完成した甘酒の火を使わない利用法

  • 生姜を浮かべてオンザロック
  • シンプルに豆乳(牛乳)と1:1で割る
  • スムージーの甘み付け
  • かき氷のシロップ
  • フルーツと一緒に凍らせてシャーベット
  • ヨーグルトと混ぜて甘酒ヨーグルト

甘酒のツブツブが気になる人はミキサーかフードプロセッサーで撹拌すれば滑らかに喉越しよくなりますよ!

甘酒横丁をノスタルジックにお散歩

東京都中央区日本橋人形町にある人形町通りから明治座方面へ東西に400mほどに、甘酒横丁と呼ばれている商店街があります。


明治初期に横丁の入り口甘酒屋があり大繁盛したことから甘酒横丁と名付けられたといいますが、残念ながら現在は甘酒屋の姿はありません。

しかし、横丁にある豆腐屋と酒屋の2店で甘酒が飲めるので昔ながらの老舗や名店のある下町を甘酒片手に歩いてみるのもオツですね!

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kiki

kiki

静岡生まれ
元ソロバックパッカー。行きあたりばったりで30ヶ国以上を現地の人のように旅をし、多くの人生経験を積む。野菜全般を口にしない超偏食から食べられることの有り難さを旅を通して学び好き嫌いのない人生へ好転する。鼻を頼りに美味しい物を探すのが得意。
海より山、肉より野菜、撮られるより撮るのが好き。

子どもの頃の夢だった〈幼稚園の先生〉を調理師として〈幼稚園の‘給食’の先生〉となり叶え、大好きな子どもたちの成長を間近で見守っている。
安全・安心はもとより、誰でも楽しく食べられるバリアフリーな給食の提供が目標。
ヨガインストラクター・ライター
夫と子どもの3人暮らし