「演劇×食」の空間一体型ライブ!”演劇ごはん”で楽しいベジごはん【Alive a live】

更新日:2019/02/01 公開日:2017/07/26

皆さんは”演劇ごはん”を知っていますか?

ディナーショーかな?と思っていた私でしたが、全く違いました!レストランが丸ごと会場。物語に出てきた料理を食べながら、お客様の反応で展開が変わっていく全く新しい演劇の形だったのです。

今回はリニューアルオープンしたベジレストラン、駒込ナーリッシュ カフェ&バルで行われた演劇ごはん「食レポの王様」からその魅力をご紹介します。

ステージは身近な飲食店!気楽に演劇を楽しめる

Alive a liveは食をテーマとした演劇集団。会場となるお店の食に対する思いやこだわりを作品に生かしているのが特色です。


今回の会場、駒込ナーリッシュカフェ&バル。6月にオリエンタルベジレストランにリニューアルオープンしました。ホールやシアターではなくレストランが丸ごと舞台となります。

駒込ナーリッシュの場所や詳細な情報はこちらから。

演劇を観にいくとなるとハードルが上がりますが、美味しいごはんを食べながら!となるとぐっと身近に感じられます。


今回のお話を簡単にご紹介すると、かつて「食レポの王様」と言われ、訳あって引退した男が一度だけ食レポバトルの復帰を引き受けるのですが、そこには様々な問題があって、、という流れ。

演劇がスタートすると、こんなところでも!?と店内を大胆に使った演出が。観客に話かけるといった巻き込んでいく演技でお店の中に一体感が生まれます。


なんとお店のスタッフも演劇に参加!普段はなかなか聞けないお店の方の思いも、演劇の中の一コマとしてより楽しみながら聞けます。


この札が客席に配られるのですが、裏表で色が赤と青になっています。物語途中にいくつか分岐点があり、これでお客様に多数決をとります。


ストーリーが変わっていきエンディングも違う結果が!実際この日は今まで一度もなかった展開になり、心の中でドキドキしていたそうです。

ちなみに、この日の食レポバトルは主人公が見事勝ちました。が、今のところ5勝2敗と油断できないストーリー展開です。

楽しみながら食育できちゃうごはんの時間


演劇ごはんのもう一つの特色が食育。

劇中で行われた慣行栽培と、有機栽培、自然栽培のニンジンの食べ比べ。自然栽培とは無肥料、無農薬で育てられている野菜。有機栽培は有機肥料を使っています。

慣行栽培とは通常スーパーに並んでいる農薬を使い育てた野菜です。私も勘違いしていたのですが、自然に育てたものが一番甘いというわけではなく「旨味」があるんですね!


演劇が進むにつれ、そのお話に出てくるナーリッシュのこだわりのお料理がでてきます。

今回が食レポの話なだけあって、普段記事を書いている立場としてはとても勉強になる反面、人ごととは思えなくなってしまい自分にとっては緊張してしまう場面も。。とほほ。。

役者さんが食べるシーンが何度かあり、そのシーンが終わる度に、今度はお客様が実際にお料理を食べる時間になります。

テレビのグルメ番組だと実際に食べることができない!ほんとはどうなんだろ〜と気になることありますよね?

演劇ごはんでは、あのセリフでこう表現されていたけど、実際は?!と演劇のシーンを思い浮かべながら、その場でそのメニューを味わうことができます。五感を働かせて食べるのはまた新しい楽しみ方ですね。


とろーりチーズの蒸し焼き大豆ミートの味噌デミソースがけ。

ご一緒したノンベジの方がこれほんとに鶏肉じゃないの?!とびっくりしてしまうほどジューシーな唐揚げ。


梅ひじき雑穀チャーハンと具沢山天然菌味噌汁。

先ほどの味噌デミソースにも使われていた石川県のマルカワ味噌。木樽を使い天然醸造した味噌は数年単位で作られています。ゆっくり舌の上で味わうとその味の深みが感じられ、辛すぎず、甘すぎず優しい味です。

このお味噌汁、ランチだとおかわり自由で頂けるとか!?太っ腹すぎます!!


素敵な笑顔のアイドル食レポコメンテーター役の役者さん。

シーンとシーンの間の実食タイムでは役者さん達が役のまま積極的に話しかけてくれて、物語の中の人達が実際に自分の近くにいるような感覚になります。

食の問題と演劇の問題。楽しく取り組める社会に


演者との近い距離感、自分たちの反応でストーリーが変わっていく臨場感。そして美味しい食事で胃袋を掴まれてしまい、気づけばすっかり感情移入。これは、お店と観客と演者が一つとなって作品をつくる”空間一体型ライブ”だと感じました。

終演後、Alive a live代表の小濱 晋さんにお話を伺うことができました。


イベントプロデュースや俳優業、そして調理師免許をお持ちという多彩でお話していてもとてもエネルギッシュな方!

演劇は日本ではハードルが高く難しいというイメージがあり、演劇がもっと身近になってほしいと感じていたそうです。

それと同時に、食を取り巻く現状に疑問を感じていましたが、”正しいこと”を伝えるだけではみんなの心に入って行かないという問題を感じたそうです。

私も感じていますが、世の中にあふれている食べ物の危険性を伝えようとしても、「難しい」や「そうは言っても」と返ってくるばかりで伝わらないなという場面が多いです。

食の大切さ、野菜の美味しさ、作り手の思い、どうしたら伝わるだろうと考え、食と演劇を掛け合わせた”演劇ごはん”にたどり着いた小濱さん。

演劇を見て「楽しい」と感じる時間の中で健康的な食生活を知る。そのことで自分たちの食べているものにもっと興味をもってもらえたら!と1年半前から活動を始められました。


Alive a liveの皆さん。演じる方一人一人のキャラに思いを寄せながら見れた演劇は初めてです。

食に対する強い思いを持っているお店を舞台にしようと思うと、自然にベジのお店が多く舞台になったそうです。

私はベジの食事と食育の観点から今回参加しましたが、逆にお芝居に興味をもって来られた方の方が多かったです。こうして楽しみながらベジの食事を体験できる機会が増えるのはワクワクしますね。

気になる上演期間は7月30日までとなっております。チケットはほぼ満席ですが空き状況はAlivea live FBページでご確認ください。

来年はアインソフソアで上演が決定!チケットが取れなくなること間違いなしのイベントです。

ちなみに、、

ナーリッシュ カフェ&バルは6月に全面オリエンタルベジレストランにリニューアル。veganメニューも充実です。「いただく命を少しでも少なく、それが地球にやさしい食事」という地球、人、環境を考えての選択だったそうです。

今が旬の青ナスステーキが美味しそう!こちらもぜひチェックです!

Alive a live 演劇と食のエンターテイメント
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お問い合わせ info@alive-a-live.com

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駒込ナーリッシュの場所や詳細な情報はこちらから。

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Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

ヴィーガンフードアナリスト®︎
ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリーなどヘルシーな食のフードライターとして活動。 保育士経験から子供たちの未来を守るため、オーガニックや自然栽培など食の安全にも取り組む。インバウンド対策やアレルギー・環境問題から、ヴィーガンに関するセミナー等も開催。自身も10年以上のヴィーガン。 メディア出演:The Japan Times、日テレ「人生が変わる1分間の深イイ話」、チバテレビ「ジャルっと爆ハリ」等。